世界の医療事情【カンボジア編vol.1】

今回はカンボジアへ行ってきた筆者が、現地で見て、聞いて、調べてきたことをご紹介。ネットで調べても出てこない情報を、とはいっても基本情報は欠かせないので、まずは外務省HPから。

1 面積 18.1万平方キロメートル…日本の約半分

2 人口 16.1百万人(2017年IMF推定値)

3 首都 プノンペン

4 民族 人口の90%がカンボジア人(クメール人)とされている。

5 言語 クメール語

6 宗教 仏教(上座部仏教)、一部がイスラム  (外務省より)

そのほか、アメリカドルをベースに現地通貨である「リエル」が流通しており、欧米の方も手軽に旅行に来られます。ちなみに現在(2019/2)1ドル=4000リエル。商売をする人は素早く頭の中で変換しながら、お釣りを素早く計算してわたしてくれます^^

カンボジアでは、まだ医療への信頼度が低いです。というのも1975年、ポルポト政権時代に極端な共産主義思想のもと、都市の住民らを農村に強制移住させ、強制労働や拷問、虐殺を繰り返しました。多くの知識人(医者・政治家・教師・資産家・僧侶など)も殺されてしまいました。眼鏡をかけているだけで殺された、というのは有名な話です。

話が戻りますが多くの医師が殺されてしまい、残されたのは数十人の医師と1000人に満たない医学生だけ。ポルポト政権時代に、今までの医療制度も崩壊しました。政権が倒れた後、立て直そうにも医師が足りない。その結果、一年間で医師を名乗ることを許さざるを得なかったのです。たったの一年間で医師になってしまった人が正確な診断・治療ができるはずもなく、質も信頼も得られませんでした。これがカンボジアで医療への信頼度が低いゆえんです。

世界保健機関(WHO)の2012年の調査によれば、カンボジア国民の70%が、薬局や無免許医師、「クル・クメール」と呼ばれる伝統医療の専門家といった民間セクターから医療を受けているんだとか。

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