【イベントレポート】第2回Gifuクリティカルケア看護情報研究会

先日、イキイキプロジェクトの一環で、院内における多職種連携について、看護師、医師、薬剤師の方からの講演を聞いてきました。講演を通して私が学んだことについて記事を書かせていただこうと思います。

参加したイベントはこちらhttps://kangotamago.com/2019/07/28/critical-9-2/多職種で連携して医療安全管理を考える、というものでした。

その前に!イキイキプロジェクトってなあに?

看護職輝き輝き(イキイキ)プロジェクトとは、岐阜大学の医学部看護学科が社会貢献の一貫として展開するプロジェクトのこと。卒業生支援プログラム、専門職を磨く教育プログラム、高大連携プログラムに加え、在校生と地域住民の健康教育プログラム、看護研究研修プログラムの5つのプログラムで展開しています。

いきなりですが皆さん、良いチームの条件は何だと思いますか。私は、はじめ、優秀な人材が集まれば、それに見合った結果を得られると思っていました。しかし、そこには相関関係がないと言うことが大手企業の実験で検証されました。では、何が重要であるのか。それは、心理的安全性だというのです。心理的安全性とは、この人たちの前であればどのような発言をしても大丈夫だと思える、あるいは、本来の自分を安心してさらけ出せるような場の雰囲気や状態のことです。この心理的安全性を築くためには、問題が起きた際に相手を責めることなく、どうすれば解決できるのかという個々の捉え方が必要なのです。
医療の現場での失敗は、人の命に関わり最悪の場合、患者さんが命を落とすことになります。そのような緊張感の中では余計に、失敗を他人のものととらえ、自分には責任ないという弱さが出やすいのではないでしょうか。しかし、多職種で一つのチームとして最善の医療を提供するためには、問題を自分のこととして考え、自分には何ができたのかあるいは、この先何ができるのかという見方が重要になります。この様なチームひとりひとりの捉え方が、医療水準の向上になることに加え、心理的安全性の基盤になり、緊張の高まりやすい医療の現場でも個々が自分の仕事に自信を持つことができるのではないかと考えます。チーム構成員のひとりひとりの力を最大限に引き出すことは、結果として患者さんに還元され、早期の社会復帰といったアウトカムに繋がるのではないでしょうか。
 
二つ目に、多職種連携に必須となるコミュニケーションについてです。医療現場でのコミュニケーションエラーは医療事故に繋がることを考えても、円滑なコミュニケーションを図ることが非常に重要であるのは明らかです。しかし、多職種というのは、まったく異なったバックグラウンドの集まりであり、見方、考え方が違うためコミュニケーションエラーが起きやすい状況であると言えます。講演の中では、SBARの紹介がなされていましたが、学生の我々にもできることがあるのではないでしょうか。看護の分野に絞ってしまうのではなく、他の医療職の方々はどのような教育を受けているのか、どのようなことを考えているのか学生のうちから知ろうと興味を持つことが将来の円滑なコミュニケーションの手助けになるのではないかと感じました。私が今回参加させていただいた講演会でも、同じテーマであってもそれぞれの医療職によって見方が異なり、気づきもさまざまであることを学びました。看護の勉強と並行しながら、学生のうちに他の職種についても学びを広げ、自分の視野を広げておくことで多職種の視点を持ち合わせた、柔軟な考え方ができるのではないでしょうか。コミュニケーションエラーの点で見ると、多職種であることが壁となることもあります。しかし、多角的な視点で物事を捉える事ができるのは大きな利点であると言えます。講演の中で、様々なインシデントの事例紹介がありました。上記したようにそれぞれの職種で気づける点に違いがあり、多職種にわたって確認が行われることで未然に事故を防ぐことができるのです。また、インシデントの原因を探り、解決策を検討する際にも、職種ごとに考えられるリスクを挙げ、より確実な解決策を見出すことができます。よって、多職種連携により、より安全な医療を提供できることを考えると、コミュニケーションエラーを防ぐ必要性が見えてくるように思いました。

以上のように、現場で働く人の声を実際に聞くことで、現在、医療現場では何が起きているのか、どのような力が求められているのかということを知ることができました。学校生活では知り得ない非常に貴重な機会であったと思います。学校生活をより有意義に過ごすため、最新の情報を得たい、医療現場で活躍する多職種の方の話を聞きたいという方は、講演会に参加されることをお勧めしますよ。将来に生きる経験になるかと思います。
次回は、クリティカルケア看護で求められる家族へのメンタルヘルス支援をテーマにした講演会が行われます。興味のある方は、是非ご参加ください。

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