【イベントレポート】地域福祉ひろばGifu×のむゼミ「子どもの貧困」 

今回は、教育を学ぶ学生・すぎえさんに、イベントの様子をリポートしていただきます!教育で学ぶことと、福祉の現場の考え方から分かることを言語化してくださいました。ご覧ください〜!

こんにちは、すぎえです。
今日は、2020年2月20日にハートフルスクエアGで開催された「地域福祉のひろばGifu×のむゼミ【子どもの貧困】イベント」に参加させていただいたので、そのことについて書いていきたいと思います。

まず、初めになぜ私がこのイベントに参加しようと思ったのかについてです。私は同じ教育学部の友達に「これ一緒に行かない?」と誘われてこのようなイベントがあることを知りました。とても素敵な経験ができたので、その友達に感謝ですね。誘われてチラシを見た時に目に入ってきた「子どもの貧困」というワードで思い出したのが、同級生と話していたこと。私は大学三年生で最近よく仲間と大学院に行くかどうかという話をします。そこである子が「行きたいけどお金がないからいけないかな」って言ったんです。詳しく話を聞くと、母子家庭で弟が大学行きたいと言っているから、自分は働かなければいけないとのこと。
今まであまり考えてこなかったのですが、経済的な理由でやりたいことができない子って少なくないのかなと思い、今回のイベントに参加してみようと思いました。

私自身、このようなイベントに参加するのは初めてでドキドキして会場に向かいました。10分前に会場に着いたのですが、すでに10名ほどの方がみえていました。学生が中心なのかなと思いきや、社会人の方もいらっしゃいました。
会場に入ると名札を渡され、好きな席に座ってくださいと案内されました。席は6人ほどのグループに分けられて作ってありました。緊張していましたが、会場はとてもアットホームな雰囲気で、すぐに打ち解けることができました。

イベントはまず、今回の講師である佐藤真紀さんから子どもの貧困についてのお話を聞かせていただきました。お話は「貧困ってなんだろう」という問いかけから始まりました。私はお金がない、食べるものがない、といったイメージでしたが、グループで話し合うと人間関係がない、希望がない、教養がない…といった意見が出てきて、確かにそのような捉え方もできるなと視野が広げられました。
その後の話の中には、貧困を「困りごと」という軸と「所得」という軸でみていこうという話があり、今まで自分は所得の軸で貧困を判断してたが、困りごとという軸でもみていく必要性があることに気づきました。
お話が終わると、ある事例に対して面談記録をもとに困りごとをみつけ、対応策を練るというグループワークを行いました。私は教育学を学んでいるので自分が教師だったらという立場からこの物事について考えていきました。しかし、この事例は家庭での金銭に関する問題やそれに伴う問題が関係していて教育的な立場だけからではわからないことばかりでした。そんな私にとって助け船となってくださったのが同じグループの方々です。各グループは学生と社会人の方がちょうど半分ほどの割合になっていて、私たちのグループには実際に生活困窮者の方の支援をされている市の職員の方や事業者の方がいらっしゃいました。私たちはその方々に専門的な生活困窮者支援の仕組みなどを教えていただきながら対応策を練りました。

このような事例についての対応策を練ることは今までも授業で行ってきましたが、その時は同じ教育学部の仲間と行っていました。同じ学部で同じことを学んでいるため、視点やアプローチも似通っていました。
しかし今回は、福祉関係の人や市の職員の人また工学部の人など、様々な立場の人と考えていくことができ、自分の持ってない視点からの考え方を知ることができました。このような経験を通して私の中での引き出しが増え、より柔軟な対応ができるようになったのではないかと思います。いろんな立場の方とお話することの大切さを実感しました。

今回の経験を通して、将来教師を目指すものとして福祉関係の制度について知っておかなければならないなと強く感じました。このイベントに参加していなかったら、福祉関係の制度を知らない自分に対して何も危機感を持たずに過ごしていたと思います。自分の無知を実感できたという点でとても成長させてもらえたイベントだったなと思います。
最初はどんな雰囲気なんだろう、初めてでも大丈夫かなと不安でしたが、一歩を踏み出して参加してよかったなと思います。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

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