オーストラリアで働く看護師・Fumiさんへのインタビュー!オーストラリアでのライフスタイルと、海外で働く魅力とは?【輝く先輩ナース】

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看護師として、オーストラリアで働いてみたいと考える看護学生さんは少なくないのでは?今回、オーストラリアはシドニーで働く看護師さんに、オンラインでインタビューさせていただきました。

✔︎看護師になるまでの道のり
✔︎現在の働き方
✔︎オーストラリアで働きたいと考える看護学生へのアドバイス
について、お伺いしました。素敵なシドニーでの暮らしを、ぜひ感じてください!

\\ インタビューにご協力いただいたのはこの方 //

Profile
Fumiさん
長崎県出身、シドニー在住。日本での看護師歴5年、海外在住計3年。現在はシドニーの子ども病院でフルタイム勤務。
24歳 カフェ英会話を始める
26歳 シドニー留学 3ヶ月
28歳 退職 IELTS7.0(OA)
29歳 オーストラリアへ。OET*合格
30歳 ACNブリッジング、AHPRA看護師登録
31歳 PTE** 80、小児病院でフルタイム開始
Alt=“Nurse-Australia-FUMI”
*OET:医療従事者向けの英語試験のこと。IELTSと比べて英語試験の出題内容が医療系に特化している
**PTE:英語の4技能を測る、コンピュータ(CBT)形式の英語能力検定試験のこと。
オーストラリアやニュージーランドでは全てのVisa取得の際の英語力証明として認められています。

 

ーオーストラリアに渡るまでのキャリアについて、教えてください。

家族に医療関係者がいたこともあり、高校生くらいのときから看護師を目指しました。
学生の頃からオーストラリアで働きたいと考えていたわけではなく、看護師の資格を得て、勤め始めてからオーストラリアで働くことを考えました。

私はもともと、少しネガティブな考え方をもつタイプでした。看護師になり大学病院で働いていたあるとき、「この仕事、私じゃなくてもできることだな」とふと思ったんです。
そして看護師2年目くらいの時、病院の近くのカフェで英会話教室があることを知りました。興味があったので行ってみたら、英語が楽しくて!もともと留学してみたいと考えていたので、働いて貯めたお金でシドニーに3ヶ月留学しました。
オーストラリアでは現地の看護師さんたちの集まりにも参加したのですが、オーストラリアでの看護師さんのライフスタイルや働き方をみて、とても憧れました。
お給料がいいところや、残業がないところが素晴らしいと思いました。また、しっかりお休みを取ることができるので、それぞれが自分の趣味や家族との時間を大切にできているところが羨ましかったです。

Alt=“Nurse-Australia”日本に帰ってからも、オーストラリアへの想いは消えませんでした。
留学から帰ってきた頃は手術室で働く機会が少しあったのですが、手術予定のネパール人の方との出会いをきっかけにオーストラリアへ渡る決断をします。

手術室で出会ったネパール人の方は、帝王切開をする予定の妊婦さんでした。言語がほとんど分からない状態で異国の病院に入院し、手術することはとても不安だったのだと思います。
私が英語で話しかけると、泣いて喜んでくれたんです。本当に不安だったんだなと思い、グッときました。これを機に、やはり英語を生かせる仕事がいいなと思うようになりました。

ー「自分にしかできないこと」を見つけられた瞬間なんですね。

ーオーストラリアに渡ってから、どのようにして正看護師の資格を取得したのか教えてください。

私はオーストラリアに渡ってすぐは、ワーホリを活用してAIN(看護助手)として介護施設で働いていました。最低賃金が高いので、RN(正看護師)の資格を取るための専門学校に通う資金を貯めることができました。
私がAINとして働いていたときのインタビューがあるので、ぜひ参考にしてみてください!

RNとして働くことを見据えて、英語に慣れ、RNの働く様子を見れた点がよかったなと思っています。

ーオーストラリアでは就職が難しいとの情報がありますが、実際はいかがでしたか?

看護師としてのスキルや英語力だけでなく、運とタイミングも大事です。苦労する人は苦労すると聞きます。オーストラリアでのライセンスをもらってから、臨床での経験がない時が一番難しいと思います。

自信をもって自分をアピールするのが苦手な日本人は多いです。私も苦手だったので、自信を持って自分の『できること』にフォーカスして話せるように面接に向け何度も何度も練習しました。自信のない態度だと、オーストラリアでは雇ってもらえないと思います。
100社応募するくらいの心意気で、就活します。
実際に私は、精神科や手術室など20の施設・診療科に応募しました。

ちなみに、日本では多くが病院ごとの採用ですが、オーストラリアでは病棟(科)ごとの採用です。つまり、好きな分野を選んで就職活動できるということです。
就職活動では、日本での経験がある部署を選んで応募した方が有利でしたが、せっかくだからずっとやってみたかったことをやろう!と思い小児科に応募しました。

ー今の病院に出会ったきっかけを教えてください。

Alt=“Nurse-Australia-childhospital”当時、オーストラリアでの看護師のライセンスを取るために専門学校に行っていました。専門学校の実習担当の先生が案内してくれたことがきっかけで、今の病院を知りました。とても大きな子ども病院です。

ファンディングが潤っているおかげで、重症の子を支える施設がとても充実しています。
ボランティアの人もたくさんいます。見学に行ったときに印象的だったのがスターライトルームという遊ぶスペースです。
「病気のことを忘れて遊べる」ことを大切にしたスペースで、そこでは病気のことを忘れるためのルールが徹底されています。薬を使ってはいけない、とかね。医療スタッフは入れませんし、スターライトルームの職員が役になりきって遊んでくれたり、マリオカートを大画面でプレイできたり!
腫瘍内科など、重い疾患を抱える子たちも、治療のことを忘れて本当に楽しそうだったんです。
そんな子どもたちをみて、「この病院で働きたい」と思いました。

ー縁あって素敵な病院に就職が決まったんですね…!

ー小児科の魅力を教えてください。

今は呼吸器科病棟で働いています。小児科はなんといっても、ベビちゃんのかわいさが魅力です♡

ー病院内での教育制度は、どのようなものですか?

病棟には教育係がいます。80人のスタッフがいて、Educator(教育担当)が3人。Educatorは基本的にEducator用のオフィスにいます。新人さんが困ったときに駆け込めますし、シニアも頼ります。
プリセプターのシステムも日本と同じようにありますよ。

ー勤務形態について教えてください。

私の病院では、8,10,12時間勤務でシフトが分かれています。パートタイムの中でもフレキシブル。カフェとお仕事を掛け持ちしている人も居ますし、病院を掛け持ちしている人もいます。他にも大学院へ勉強しに行っている人もいますよ!

ーFumiさんの実際の働き方を教えてください。

夜勤、日勤を6回ずつと、ショートシフトを1回の組み合わせです。合計、13シフト(勤務日数:13日の意)です。日本と比べると随分お休みをしっかり取れます。
1番嬉しいのは、年休が6週間あることです。
ロスター(勤務表)は自分で作るので、好きな日程で休みを取ることができます。そのまま希望が通ることもありますが、NUM(師長)が調整して最終的に決まります。

中心静脈のルートの抜去も、看護師で行って大丈夫。反対に、患者さんの移送など日本の看護師がしていて、豪看護師がしなくてよいことも多いようです。

ー「豪で働いていてよかった!」と思う時はどんな時ですか?

Alt=“Nurse-Australia”まず、シドニーに住んでいるということが、私にとっては幸せです!
自分のため、家族のための時間を確保できるおかげで、公園でごろごろしたり、ビーチに泳ぎに行ったり・・・Laidbackと言って、リラックスできます。

日本で働いていたときは看護自体は好きだったのですが、だんだん仕事中心の生活に嫌気がさしていました。もっと深呼吸できる環境に行きたいと思っていました。
オーストラリアでは、仕事ばっかりの生活なんてなかなかありません。
残業を稀にする企業もあるようですが、基本的にオーストラリアでは残業をしません。仕事は時間できっちり終わって、家族との時間が持ててHappy、というのがオーストラリアではとても重要視されるからです。わたしの職場でも残業はほぼしたことありません。その点、日本ではまだまだ『仕事優先』な気がします。

ーシドニーでの暮らしの魅力を教えてください!

天気がよくて、ビーチがきれいなところです!
私の叔父がイギリス人叔母が日本人なのですが、2人がシドニーに住んでいた時に3ヶ月の留学をしていました。叔父、叔母のもとでの丁寧な暮らしは、今の私の生活に大きく影響しています。

ーオーストラリアで看護師として働きたいと考える看護学生へのアドバイスをお願いします!

私は看護師として働き始めてから英語を勉強し始めましたが、学生の子達は今からやれば、なんでもできると思うんです。

英語力はあればあるほどいいので、日本にいるうちにできるだけ英語を楽しんで学んでいってください!
わたしのように、日本で3年以上看護師経験をしてから海外看護師を目指す人も多いですし、一口に海外で看護師をすると言っても実はたくさん選択肢があります。自分の好きなこと、得意なことを見つけて、伸ばしつつ、いろいろなことに挑戦してほしいと思います。くれぐれも体に気をつけて、無理せず頑張ってください!

2020年現在、日本人がオーストラリアで看護師になるハードルは年々上がっています。英語の試験だけでなく、ビザや就職がかなり難しくなってきています。なので、わたしの話は個人の体験談として聞いてください。これから本気でオーストラリアで看護師を目指したい人は、個人で最新の情報をリサーチしてくださいね。

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