地域医療研究部
\ ちいけんと呼んでいます。/
主な活動
地域で暮らす住民さんと年に4.5回座談会などを開いて交流をし、一緒に健康問題について考えています。
座談会では、会の前半で部員が住民さんに向けてパワーポイントを用いて発表をし、後半でその住民さんと輪になって発表の内容について話し合い、KJ法*でまとめています。
例えば会のテーマを血圧とすると、発表では高血圧の基準値や血圧が高いとどうなるのか、高血圧の予防法などを紹介し、後半では住民さんから発表の内容でわからなかっところ、予防法で実践しているものはあるかなどの質問をしていきます。
また、メインの活動として夏に1週間地域に泊まり込みでフィールドワークを行っています。最初の3日間で住民さんのお宅を一軒一軒訪問し、直接日々の生活について調査を行い、事前に実施しているアンケートの結果と合わせて地域の問題点などを探し、最終日に住民さんに向けフィールドワークの成果を発表しています。
*KJ法…ブレインストーミングなどで出されたアイディアを、関連する内容どうしでグルーピンングしたり、配置を整理したりして関係性を明らかにしてまとめる方法。
理念
地域に住む住民の皆さんと交流を通じ共に学びながら健康増進活動に寄与する。
自分たちが学んでいることの中で、住民さんが必要とする情報は何か、どうすれば簡単に分かりやすく伝えることができるかを日々考えています。また、将来診察室で会うことになる人々が普段どのような生活をして、どのような価値観で暮らしているのかを知ることもできます。
例えば、現在「介護」をテーマに活動を行っていますが、もともとは「食事」をテーマとする予定でした。夏のフィールドワークで実際に住民さんのお宅を訪問してお話を聞いていくと、食事についての悩みは少なく、逆に現在介護をしている、もしくはこの先数年以内に介護に関わることになりそうなご家庭が多いことに気が付き、「介護」を取り扱うことにしました。実際の声を聴くことで、講義などではわからない問題に気づくことができるのもこの部活の特長だと思います。
―自分たちが困っているだろうと思っている課題と、実際の住民の方が抱える困りごとが食い違うこともありますよね。本当のニーズを捉えようとすることで、フィールドワークの大切さを実感できそうですね。
3年ごとに違う地域で活動をしていますが、3年間で少しずつ住民さんと仲良くなれていくことがとてもうれしいです。普段の生活で住民さんに道端で声をかけていただいたこともあります。また、アンケートを通じて自分たちが紹介した内容を実践してくださる人が増えていく様子を知ることもできます。
夏のフィールドワーク中には、たくさんのOB.OGに助けていただいています。実際に働いている先生方の意見を聞くことができるのも歴史の長い部活動だからこそだと思います。フィールドワークは泊りがけで行うので、夜遅くまでご飯を食べながらいろいろな話をすることもできます。
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設立
1956年社会医学研究部として発足し、2004年に地域医療研究部に改名しました。
規模
部員人数30名程度
所属大学
鳥取大学
活動拠点
鳥取県米子市江府町
活動頻度
週一回
外部リンク・お問い合わせ
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