元ICU看護師・るんたったさんにインタビュー✨

ICUの看護師として経験を積み、春からベンチャー企業にて、リモート保健師としての道を選んだ、るんたったさん。現在は東海圏の医療者のコミュニティづくりにチャレンジしています。

今回は、そんなるんたったさんの学生時代の様子、そして看護師としてのキャリアをインタビュー。
なかなかじっくりお話を伺うことができないICUの先輩ナースに聞いた、ICUの魅力とは?看護師から保健師への道のりやいかに…!?

ーるんたったさん(以下、るん)は、はじめから看護師を目指していたのですか?

るん:いえ、はじめはCA(キャビンアテンダント)を目指していました。小さい頃から親の転勤などで海外について行く機会が多くありました。その関係でいろいろな所を旅行して、いろんな言語や文化に触れて。おかげで飛行機も空港も好きになり、もう自分は国際線のCAになるんだ!と思っていました。

ただ、私は身長が低くて、CAの基準となる身長にはヒールを履いても届かなかったんです。小学生のときから牛乳の力を信じて疑わず一生懸命飲んでいましたが、私の身長は伸びないまま…結局夢破れた形になりますね。

ー看護の道に進むきっかけは何だったのでしょうか。

るん:もともと言語に興味があったのですが、次に興味があったのが医療でした。生きてくうえで誰しも病気にかかり病院にいく機会を持つと思うのですが、その時に持っていて損をしない知識だと思ったからです。あとは「手に職」と言われたときに、ぱっと浮かんだのが看護師でした。看護師の資格さえあれば、CAの身長の壁さえも乗り越えられる日がくるかもしれないと考えたのも理由のひとつです(諦めきれていませんでしたね)。

Alt=“ICU 看護師 リモート 保健師”

ーCAを諦めきれない気持ちのまま、看護の勉強をしていくわけですが、モチベーションはどのように保ってきましたか?

るん:CAについていろいろ調べてみると、やっぱり看護師さんは頼られるみたいで。「これなら身長がなくても、いけるんじゃ…!」と、「いつかひょっとして特別枠で採用してもらえるんじゃないか」と思っていました。無駄にポジティブでしたね(笑)実際はやはり身長がないとダメでしたが!その思いがモチベーションの維持に繋がったのも事実です。

あと、私の周りの子は、“看護師=病院”を当たり前にしていましたが、私はそれに違和感を覚えました。私は、新卒で保健師や訪問看護など地域に根差した看護か、海外での医療に興味がありました。海外は夢の影響で、地域看護は、もともと祖父母のことを大好きだった影響です。そのため、周りの子と違う道に興味を持つ分、たくさん調べました。

自由であるために資格は取らなきゃいけないけれど、さまざまな選択肢を掴み取るために、考え抜いた結果がモチベーションアップにつながった気がします。保健師課程にも進んだので、とても大変でしたが乗り切りました。

かんたま:周囲の学生とのギャップはありましたか?

るん:先ほどの話にも繋がりますが、病院だけのキャリアを考える友人のことを「つまんない!」と思う自分がいました。話していても、課題や勉強の話、変わり映えしない毎日への愚痴……私はもっと夢のある話がしたいのに。

そのような思いがあり、学生時代に2回くらい、刺激を求めて海外に飛び出したこともありました。テストが終わった足でそのまま…とか。行ってから、「あ、赤点あったら私留年だ…!!!」と気がついたり、現地で必死に合否を確認して向こうの友達と合格を喜んだり(笑)授業前日に帰国するなど、かなり攻めていました。

単科大学で、留学なんて誰も見向きもしない中、民間の留学会社を使ったので、珍しいわけです。「なんで行った!?」と変な目で見られました。それでも私は世界各国の文化を肌で感じるのがすごい好きで…だから余計に大学が窮屈でした。

たまご:窮屈さを感じながらも、周囲の人とは違う経験をして多様な生き方を求めるるんさんだからこそ、保健師課程も頑張ることができたんですね…!

Alt=“ICU 看護師 リモート 保健師”

ー看護師と保健師の免許を取得してからは、どんな道のりでしたか?

るん:実は入職時の面接で、「3年で辞めます」とはっきり言ったことが面接官に気に入られてしまい、当初はオペ看希望だったのが、ICUに引き抜かれました。

このICUが、凄まじい戦場でした。

もともと地域看護を目指してたけれど当時新卒で行く人は稀。周りに流され病院看護師を選択したことも不安だったのに、希望外のICUになって、もうびっくり。目の前で生死を彷徨ってる人をみたり、生きているのかわからないくらい辛い治療をしてる患者さんたちをみたり…人が亡くなる瞬間をみるのも仕事が初めてで、本当に本当に苦しかったです。

当然そのような現場なので、先輩たちの指導もかなり厳しく、求められてる量や質についていけず。今だからネタとして話せますが、一年目のときは空も飛べるのでは…などいけないことを考えたことも多々あり、相当病んでいました。

それでもなんとか家族や友達、尊敬できる先輩に支えられ、いろいろな経験として乗り越え、3年間救命の現場に立ち続けることができました。

ー辞めようと思ったきっかけはなんでしたか?

るん:いきたかった分野とは違ったことと…実は、1年目の6月から、辞めたいと言っていました!配属されてからすぐ、ずーっとです。当時の夜勤で、自分にはまだ到底見れないレベルの患者さん2人・休憩なし・すっごい罵られて…という出来事がありまして。

ステーションで「こんなとこ辞めてやるー!」って叫びました。

あれから3年経っているんですね。
当時の自分に言えることは、辞めたかったら、辞めたらいいと思います。

その時は、3年っていう言葉に囚われていました。3年続けなきゃ…となんとなく思い込んでいたんです。辞めさせてもらえなかった環境もありますが、今となっては頑張らなくてもよかったなと思います。

ー3年間、続けてよかったなと思う点はありますか?

るん:興味のなかった救命看護を好きになったことです。

最初は「救命なんてムリ!」と思っていました。超急性期なので、もちろん救えない命と向き合うのも辛かったですし。辛いことが多い分野ですが、自分のアセスメントした看護で患者さんの状態が急激によくなる、結果がすぐ目に見えて分かる分野でもあります。呼吸の状態も、循環状態も、自分の管理次第で数値が劇的に改善して、それを患者家族と一緒に喜べる。だから自分の勤務する時間で、少しでも良くしようと思うことがモチベーションにも繋がりましたね。

あと、CHDF・呼吸器管理から始まり、ヘルツ術後やIABP、ECMO、PCPSまで3年間で受け持つことができ、自分の自信に繋がり、救命看護を好きになれました。

ーICUで働く良さはなんだと思いますか?

るん:家族看護ができるところです。訪問看護や保健師の仕事ばかりが家族看護のイメージを持たれますが、全くそんなことはありません。急性期こそ、家族看護が大事だと思います。家族の一大イベントに、側に居られるのがICUの看護師。関わり方や支え方がとても重要です。

もともと私は在宅看護が好きだったので、ICUでも家族看護に触れられたことは嬉しかったですね。病棟では忙しくてできない関わり方ができたかなと思います。

また、少し似ていますが、担当患者さんのためだけに時間を使える点がいいなと思います。
病棟では7人くらいの患者さんを看ますが、ICUではユニットケアなので1対1です。もちろん、ほかのベッドの入退室も手伝いますし、記録もありますが、基本的には受け持ちの患者さんの1日を看ることになります。訪問看護のように、その人のためだけに時間を費やすことができるところも魅力だと思います。

患者さんや家族と話す時間を出来る限りとれるよう、残業覚悟でずっと傾聴したり、一緒に泣いたりと…あまりかっこいい看護師ではなかったけれど、患者さんや家族の「あなたでよかった」って言葉がなによりも私の支えになりましたし、「患者家族のために働くるんたったは救命に向いてるよ、重症患者でも安心して任せれるよ、先輩の看護はわたしの理想です」と言ってくれる、上司先輩後輩の言葉があるので、間違ってなかったなと、堂々と自分の救命での看護に誇りを持つことができています。

ーICUで働くなかで、学んだことはなんですか?

るん:ICUで働いてみて、本当に人生の最期を考えることが大切だと実感しました。どれだけ家族に愛されてきたかとか、どんな生活をしてきたのかが、急変や最期をみるとよくわかります。お見舞いの人数や頻度、家族との関わり方や看護師への対応などでどんな人生を送ってきたのか本当によくわかるんです。

かんたま:一大事だからこそ、その人のこれまでの生き方が分かるんですね。

るん:病棟だと、ICUに比べて、ある程度状態が安定しているであろう人が過ごしているわけでしょう?だからそんなに大人数が面会に来ることも少ないじゃないですか。
でもICUは危機に瀕している患者さんのもとに友人や家族、親戚が駆けつけてくるわけなので、いろいろな場面に遭遇します。病院だけど、その人の生活がわかる感じです。

かんたま:ドラマみたいに、枕元で家族が口論する…なんてシチュエーションもあるんでしょうか。

るん:とんでもない修羅場も、もちろんあります。ここでは言えない面白いエピソードがたくさんありますよ…
ともかく、いろんな患者さんの生き様をみて、私も自分の人生を後悔しない生き方にしたいと思うようになりました。

ーICUのココが嫌だ!と思うところはありますか?

るん:最初は嫌なところはたくさんありましたが、最後は慣れてしまいました!

強いて言えば、勤め始めたときは安全帯がダメでした。
帯しなくても看れるじゃん、という変な自信もあり、嫌がってるじゃん、と思うと泣けてきました。でも今、冷静にアセスメントすると、あの安全帯は必要だったと思います。ベストな選択でした。当時は無知だったから、何もかも嫌なモノが嫌に思えていたのかなと思うんです。

1年目の頃、同じ質問をされたらたくさん嫌なところが出てきたかもしれませんが、今となっては好きになってしまいましたね!

かんたま:忙しいイメージがありますが、平気ですか?

るん:とても大変ですよ!急変する時は、死との境目をさまようので、夜勤中も休憩がないなんてザラにあります。普段も、その状態にいつなってもおかしくない状況下で、ほかの業務を抱えているので緊張感も半端ではありません。

ー最後に、ICUに興味がある学生に一言お願いします!

るん:これは病棟にいったことがあるICUの先輩看護師も言っていたことです。病棟でも、頑張れば患者さんとじっくり関わる時間を作ることもできますが、ICUの方が患者さん・患者さん家族との関わりを密に作れる環境にあります。家族看護をしたい子にとっては、ICUなどのユニットケアはオススメですよ!Alt=“るんたった ICU看護師 保健師”

そして医学にとても近い看護になるので、医療をとことん追求したい!という子は向いていると思います。学ぶこともたくさんありますが、そのやりがいは何事にも代えがたいです!現場を離れた今だからこそ、そのやりがいを痛感していて、また現場に戻りたいって思うくらい(笑)みなさんにも素敵なやりがいを感じることができる看護を体験してほしいです。

 

るんたったさん、インタビューにご協力頂きありがとうございました!
春からはリモートで、ベンチャー企業の保健師として働くるんたったさん。今後のお仕事の様子も必見です!

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