皆さんは、MBTI®(Myers-Briggs Type Indicator)をご存知でしょうか?
最近ではテレビやSNSでも、「僕はENFPなんで」「ISTJタイプが言いそうなこと」などの表現やコンテンツが増えています。
手軽にインターネット上で診断できるサイト「16personalities性格診断テスト(https://www.16personalities.com/ja )」で、自分のタイプを知ろうとテストしてみた方も多いのでは。
しかしこのサイト、一般社団法人日本MBTI協会によると、MBTI®をまねて作られたものであり、質問や結果の導き方が正式なMBTI®とは異なるものだそうです。
正式なMBTI®は、個人をタイプ別に分類したり、性格を診断したりすることが目的ではなく、回答した個人が自分の心を理解するための座標軸として用いることを最大の目的にしているそうです。
今回、私がMBTI認定ユーザー(講師)の方によるワークショップに参加して学んだことや、診断結果をどのように活用していくのかについて、個人的な目線で感じたことをご紹介させていただきます。
現在社会人2年目。メヂカルフレンド社さん主催のセミナーに参加させていただきました。看護に関わる先輩方と一緒にセミナーを受けたわけですが、さまざまな考え方に触れてとても面白かったです。共感と「理解できない…」が入り混じりカオスでした。
MBTI®(Myers-Briggs Type Indicator)とは
MBTI®は、ユングの心理学的タイプ論がベースとなっており、キャサリン・クック・ブリッグスとイザベル・ブリッグス・マイヤーズというアメリカの親娘によって開発されたフレームワーク。
質問紙に回答し、フィードバックを受けることで、自分のモチベーションがどこから来るのか、生来の強みや今後の成長に向けての課題などを明らかにすることを手助けします。
MBTI®の4つの指標
MBTI®は、4つの指標をもとに自分のタイプを探っていきます。
EI指標:どこに関心を向けることを好むか。どこからエネルギーを得るか? 外向(E)/内向(I)
SN指標:どのように情報を取り入れることを好むか? 感覚機能(S)/直感機能(N)
TF指標:どのように結論を導くことを好むか? 思考(T)/感情(F)
JP指標:どのように外界と接することを好むか(生活やライフスタイルのあり方) 判断的態度(J)/知覚的態度(P)
セミナーを通じての学び
①ベストフィットタイプを一人で探るのは難しい!
MBTI®には、ベストフィットタイプという考え方があります。受検結果があまりしっくりこない方もいるそうで、ワークを通じて分析結果を精査し、より「しっくり」くるほうを探っていきます。
②生まれ持った指向と、社会に求められて育った指向が違うこともある
先天的に得意なこと(利き手)と、後天的に身についたもの(利き手ではないが練習したほう)とがあるという考え方が新鮮でした。
確かに、得意ではなかったけど、社会的立場などによって伸びた能力や考え方はあるなと感じます。分けて捉えることで、自分の生来の強みを把握し伸ばしたり、利き手ではないことを把握し欠点を補う努力に繋げられそうです。
③バランスの問題である
外向⇔内向のように、各指標は両極端な特徴をもっているように見えますが、ワークショップに参加すると「自分の中にどちらかしかない」なんてことはないのだと分かります。
MBTI®のテキストやワークショップでは、自分の不得意な部分(本来指向しない部分)を無視するとどうなるか?ということが紹介されています。得意なことを伸ばすだけではなく、不得意なことと向き合うことを柔らかく促してくれました。各指標を参考にしながら、バランスの良い人間になりたいものです。
どのように活かせそうか?
受検結果とグループワークを経て、私の納得の結果は、「INFP(外向直感を伴った内向感情タイプ)」でした。
解釈を交え、自分の過去の経験を結びつけた自分の取り扱い説明書はこんな感じでした。
内向(I):自分の中にある思いや、内省などからエネルギーを得たり、動機付けられたりする。
▷他人とのコミュニケーションは苦手ではないが、聞き役に回ることの方が多い。大勢のいる場でプレゼンすることもあるが、疲れやすい。考えていることを書き出し、自分と対話することで考えが整理されていく。一人の時間がある程度欲しい。
直感機能(N):ものごとの全体像を把握し、その関係性やつながりに着目して取り組む。
▷その先の肯定的な可能性について想像することが好き。得意な領域については創造的で、シナジーを生むアイディアを思い浮かぶといてもたってもいられない。
感情(F):自分や他者にとって大切な価値観や気持ちを考慮に入れて結論づける。
▷合理性や金銭的価値を超えた意義などに惹かれる。真実だけが正義ではないと思う。ある程度曖昧さを許容しながら自分の価値観に基づいて行動するが、あまりに共感できない価値観を持つ人と出会うと過激派になる。
知覚的態度(P):柔軟に行動することを好む。新しい情報を取り入れながら、臨機応変に生活する方が楽と感じる。
▷「自由にやっていいよ」と言われたほうがドライブがかかる。全体像を上司と確認し、詳細は自由に自分で設定しながら進めていくことの方がイキイキする。自分が意味を感じられないことやルーティーン作業は苦手。
他人とのコミュニケーションは苦手ではないのに、疲れてしまうことがあるのはどうしてだろう?とか、
先輩から細かな計画を求められて辛くなったり、一方でまだ実力がないから細かな計画がないと実践できなかったりして辛くなるのはなぜだろう?とか、日常の些細な引っ掛かりやしんどさの理由がわかったような気がします。
自分の考え方のクセ(利き手)を知ることで、仕事の進め方、人とのコミュニケーションの取り方が変わると感じました。自分の大事にしたいものを大事にしながら、勉強や仕事と向き合っていきたいと思います。
本物のMBTI®を受検し、ワークショップまで実施してみたいと思った方へ
現在、メヂカルフレンド社では、「コミュニケーションに役立つ自己・他者理解セミナー」として、MBTI®認定ユーザーの河瀬 希代美先生をお招きしたセミナーを開催しています。
1日をかけ、講義・検査・グループワークを進めていき、自分のベストフィットタイプを探りながら、他者との違いを理解していきます。
個人的には、さまざまな人と価値観をぶつけ合うグループワークは、とくにMBTI®そのものや、コミュニケーションの特性を理解を深めるために重要だと感じました。グループワークは先生のサポートを受けながら、ほかの参加者の方との相互作用でさまざまな気づきが生まれるので、興味を持った方はぜひ参加をご検討ください。
もう少しMBTI®について理解してから参加を検討したい方へ
無料でMBTIの概要が知れるデモンストレーションのイベントが開催されます。気になる方はぜひご参加ください。
日時:2024年9月13日(金)@20:00-21:00
詳細:https://www.kokonoba.jp/enroomdemo/
申込:https://medical-friend.form.kintoneapp.com/public/mbtidemo
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