前回に引き続き、講座に参加された方が1日目の学びについて、共有してくださいます✨
『CAP』とは、何か?
C Child 子ども A Assault 暴力 P Prevention 防止
CAPは家庭、学校、地域の三者が一体となって子どもの安全と権利を支えていくという考え方に基づいており、CAPプログラムは、教職員ワークショップ、保護者ワークショップと子どもワークショップの3つのワークショップで成り立っています。
3日間の基礎講座へ参加している人は様々な方たちでした。すでに専門的に子どもたちに関わっておられる専門職の方から、全くの素人(?)まで多彩です。
暴力って何だろう?
1日目は、子どもの居場所で起きる暴力って何があるの?から始まりました。
学校、家庭、地域…学校では、イジメ・体罰、家庭では、主に虐待と呼ばれる行為、地域では、偏見・不寛容・差別などが上がりました。
あらゆる暴力に共通していることはなんだと思いますか?それは、圧倒的な力の不均衡です。嫌と言えない関係性や恥意識(恥ずかしい)、罪悪感(自分が悪い)、無力化(言ってもどうにもならない)という思いの中で、暴力を受けている当事者は孤立していきます。
今年に入って、『虐待によって子どもたちが死亡する事件』がたくさん発生しました。
今、世間的に、子どもへの暴力=虐待!になっているのではないか…?と、少し心配になっています。学校でのイジメが原因で命を絶つ子どもたちもいました。イジメも暴力なのです。外国からの労働者が増え、ルーツを外国に持つ子どもたちも増えました。そういった子どもたちは地域にちゃんと受け入れられているんだろうか?親が日本語を話せないことで地域から孤立し、子どもたちにまでその影響が及んでいないだろうか?
暴力は、とても身近なところで起きているかもしれない、見えずらい力関係のなかで発生していることを忘れてはいけません。
『CAP』は予防教育です。子どもが生涯にわたって、安心・安全に暮らすための予防です。
- 未然防止…できる限り安心安全な環境を整える。
- 発生防止…起こりそうになったときストップする。
- 悪化防止…すでに起きていることが悪化するのを防ぐ。
- 再発防止…再び起こらないようにする。
包括的な予防教育、それが、CAP(キャップ)子どもへの暴力防止なのです。
子どもはいつか大人になります。暴力防止のための予防教育がいかに大切なことなのか、ご理解いただけると思います。
家庭の中で、親やそのまわりの大人たちから虐待(暴力)を受けて育つと、恥意識・罪悪感・無力化が心の奥に根付いてしまい、学校という環境の中で、イジメ(暴力)を受けた時「助けて!やめて!」が発信できなくなる…それが私自身であったと気付く1日目の内容でした。
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