2024年2月で密かに活動5周年を迎え、6年目に突入した看たまノート。これまでの看たまノートを振り返りながら、これからの看たまノートを整理しました。
今回の記事を書いたのはこの人・のむらななこ
宮城県登米市に来てから1年が経ちました。登米の四季を感じ、東北の魅力にどっぷりハマっています。4月からは、訪問看護師2年目に突入します。新卒訪問看護のキャリアについてもより一層深めていきたい所存。
あらためまして、看たまノートとは?
「WEBメディアも運営しているし、フリーペーパーもつくっている。イベントもたくさんやっているよね。結局なんなの?」と質問されることが多くあります。
最近は「日本全国の看護職を目指すすべての学生(大学生・専門学校生・高校生)にむけて、資格を生かした多様な生き方・働き方に触れてもらうため、キャリアについて考えるきっかけを届ける活動の総称=看たまノート」と説明しています。
実際、勉強で手いっぱいな看護学生がキャリアと向き合うにはWEB・SNSの情報発信だけでは足りず、学校外にとびだし、看護の世界をこえてたくさんの価値観に触れる機会をさまざまな角度から届けることが必要だと考えています。
その「さまざまな角度」のなかに、フリーペーパーやインターン、オープンキャンパス、オンライン・対面イベント、講演・ワークショップなどが含まれています。これら全ての活動の礎になっているのが、Slack上のコミュニティ「看たまたち」です。
これまでの看たまノート
2019年 | WEBメディア看たまノート立ち上げ 任意団体として活動開始 第二回東海学生AWARD 準グランプリ 東海ビジネスデザイン発見&発表会2019‐2020 東海総合通信局長賞受賞(キャンパス部門優勝)、全国大会出場 |
孤独な仲間探し時代 |
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2020年 | 令和二年度 基盤的能力を育成する学生支援プロジェクト事業採択 看護学生のためのキャリア教育プログラム 実施(〜2021年2月) 第18回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)中部大会 特別賞中部経済産業局長賞 受賞 東海地区スタートアップエコシステム構築に向けた起業支援事業 採択 |
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2021年 | 令和三年度 基盤的能力を育成する学生支援プロジェクト事業採択 第17回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)全国大会 審査委員会特別賞 フリーペーパー「看たまブックス」創刊 MAKERS UNIVERSTY 参加 株式会社REGIEに事業譲渡、看たまノート代表・野村も同社にジョイン Slackコミュニティ「看たまたち」運営開始 |
ソーシャルとビジネスの狭間で苦しむ時代 |
2022年 | フリーペーパー「看たまブックス」第二弾発刊 インターンシップの実施、オープンキャンパスへの企画持ち込み、展示会への参加など |
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2023年 | フリーペーパー「看たまブックス」第三弾発刊 学会登壇、合宿イベント、高校生~看護学生向けの講演活動など |
発起人である野村が学生だったこともあり、かなり学生団体に近い活動形態で運営されてきました。学生団体あるあるの「代替わり問題」や、「みんな忙しいって言うじゃん問題」などと向き合いながら、「自分たちが知りたいことは、きっと誰かの知りたいことだ」という圧倒的当事者であることを強みに、全国の仲間と企画・運営してきました。
これからの看たまノート
これからの看たまノートは、学生団体形式から「ラボ(研究室)形式」に移行したいと考えています。
Slackでコミュニケーションをとる「ラボ(研究室)」に所属する看たまたちのそれぞれが、自分の人生と向き合い、夢や目標にむかって探求する場所です。人生と向き合ったり、自分の大切にしたいものを探求する作業は一人でやるのが難しいと感じてきたので、定期的に仲間と共有し、応援し合い、あたらしい気づき・学びを得ながら着実に踏み出していく場にしていきたいと思います。
具体的な活動としては、看たま交流会などのゆるっとした誰でも参加OKな交流会は引き続き開催しつつ、「ラボ(研究室)」内では月に一度、キャリアと向き合う会を確保していきます。
「ラボ(研究室)」での活動の結果、「こんな人に話を聞くといいんじゃないか」「この領域について詳しく調べてみよう」というアクションにつながり、今まで通り看たまノート(WEB)のコンテンツやイベントにもつながっていくはずです。
やっていること(見た目)は変わらないものの、一つひとつのアクションの意義や学びの質が変わってくると期待していますし、自分にとっても必要な場だと思っています。
わたしの、ライフワークとしての看たまノート
「学生のうちに、これからの時代の波を乗りこなす術を得てから、社会に羽ばたいていってほしい(いきたい)」という想いは学生時代から変わらずあるので、看たまノートの運営を自分のライフワークとして続けていくことにしました。
また、いい機会だと思いVISONとMISSIONも見直しました。これまで出会ったたくさんの方との対話や、看たまノートにお問い合わせいただく内容から、徐々にシャープになってきた印象です。
VISION
看護職が、卒後10年後も「今が一番楽しい」といえる世界をつくる
MISSION
看護学生が、看護学生のために。未来の看護業界のために、より多くの人とともに。
2022年あたりから、多くの企業さんとお付き合いしながら、看護学生を巻き込んだプロジェクトを実施してきました。そこでずっと付きまとった悩みは、「未来の看護業界のために」を本気で、みんなで考えアクションすることの難しさです。
「とはいえ採用したい」「とはいえ商品を買ってもらいたい」という目下の利益はよく分かるけど、同時にもっと先を見据えた、より大きな課題にみんなで立ち向かう必要もある。
当時から根本にある考えとして「コレクティブインパクト」があるのですが、なかなか相手に伝わらないし、自分の勉強不足もあるしで、せめて、まずはMISSIONから滲み出るスタンスを感じてもらおうと思いました。
掲げたものを着実に体現していきたいと思います。
続報があります
企業さんとの関わり、個人パートナーさんとの関わりなども再定義する予定です。
Slackのコミュニティ「看たまたち」も、中身は「ラボ(研究室)」に変わり、しばし実験的に活動してみますので、落ち着いてきたら新たに再募集のお知らせをしたいと思います。
続報をお待ちください!
2024年度の看たまノートも、よろしくお願いいたします。
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