これがカンボジアの大病院part1
筆者がカンボジア滞在中にどうしても行きたかった場所、それは外資系ではなく、カンボジア人が経営する”普通の”病院でした。何か困ったらとりあえず薬局へ行くことが多いカンボジアの人たちが、わざわざ病院を選んでくるのはどんな時だろう…?日本みたいな紹介制度で大病院に来る、などの仕組みはあるんだろうか??と疑問でいっぱいだったからです。
Facebookで病院探し
とりあえず出発前に、Facebookでプノンペン市内のアクセスの良さそうな病院にコンタクトを取ってみました。「私は日本の看護学生です、日本とカンボジアの違いを〜」などと拙い英語で文書を送ってみたところ…
じゃあ病院の責任者につなぐから、履歴書と訪問許可を求める文書をメールで送ってくれ
調べました、調べましたとも。筆者は英語で履歴書を書いたこともなく、公的な文書の書式も分からなかったので…。数日かけたやりとりの末、ようやく訪問許可がおりました。
いざ、侵入
私の病院見学に付き合ってくれた現地の方、ラーさんは
「見学なんて!どうやったんですか?普通なら政府の公文書ないとだめですよ~!!日本とカンボジアの関係だからですね、すごいことですよ~」と。
そんなたいそうなことだったのか…と思いながら、責任者の方に無事会うことができ、病院見学がかないました。
まず病院を訪れた人たちは、受付を済ませます。番号札をもらって、まずは全員が簡易診療スペースでお医者さんに診てもらいます。そこで「あなたは○○科へ」「今日はこの薬をもらって帰って。」などと、各診療科に割り振ったり、そこで診れる訴えはその場で解決しているようです。
各診療科へ割り振られたひとたちはそれぞれの階へ。するとそこには廊下に座り込むたくさんの人。お医者さんに診てもらう人と、その家族と思われますがすごい人口密度でした。同じように上の入院患者さんの過ごす階に行くと同じく廊下にベッド。仕切りもなく、とりあえず横になれるところを作りました!といった感じ。ワイルド!
保険制度ができました
話は戻りますが待合スペースで多くの人が握りしめている白い紙がありました。聞くとその紙、健康保険証なんだとか。ラーさんによると2018年から始まったようです。筆者自身、ネットで調べても出てこなかったので、てっきり民間の保険しかないと思っていたので驚きました。
なんとこの白い紙があるだけで、薬代もタダになるんだとか。日本より国民に優しいですね!と伝えると、責任者の方もニンマリ。情報は刻一刻と変化するんだなあ、としみじみと感じた筆者でした。(記事の最初の写真は、院内にある薬局。ここだけ撮影許可が下りました。)
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