訪問看護ステーション管理者・原田優太さんにインタビュー!【輝く先輩ナース】

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Q1 普段のお仕事について簡単に教えてください

原田さん(以下、原田):滋賀県にある日本リハビリ訪問看護ステーションの管理者として、訪問業務と管理業務の両方を担っています。

ー現在、原田さんはおいくつですか?
原田:27歳です。25歳の時に管理者になりました。病院系列の管理者ではありえないですね。20代の管理者は全国でも数えるほどしか居ないと思います。

管理業務って?
・毎日の訪問のスケジュールを考える
・スタッフのシフト
・責任者どうしの会議など
・収益の管理(一日の売り上げ)
・利用者さんからの相談の電話、クレームの対応
・利用者様のサービス担当者会議
・退院カンファレンスの参加
・各種書類  …など!

原田:管理業務はステーションのためには必須で、一緒に働くスタッフのためにもなります。管理者になった当時は必死で分かりませんでしたが、「やらなきゃ」から「患者さん、スタッフのため」と考えられるようになったので、今は苦ではなく、楽しくさせていただています。

Q2 看護職を目指したきっかけ

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原田:昔から人と関わることが大好きで、子供、おじいちゃん、おばあちゃんが大好きでした。最初は保育士も考えていましたが、男性ということもあり、先生や両親から看護師はどう?と勧められたことがきっかけです。

ー学生時代、どんな看護学生でしたか?
ずっと小学校から野球漬けだったので、人生で初めてしっかり勉強しました。最初のスタートが遅れていたので、当初は学力的に差がありました(笑)クラスでの順位は言えないくらいでした!

ー今の原田さんからは想像できません!

Q3 現在のお仕事に至るまでのキャリアを教えてください

原田:滋賀県の総合病院で看護師として働きながら、訪問看護ステーションの見学を通じて、在宅看護の魅力にのめり込み、訪問看護の世界に入りました。
整形外科、耳鼻科と歯科の混合病棟や、地域包括ケア病棟、糖尿病・腎臓、神経内科の混合病棟で働き、4年間でいろいろな科を経験しました。

病棟で働きながら、「患者さん一人ひとりと向き合っていきたい」という思いはあったのですが、忙しさを理由にあまり患者さんとの時間を持てず…応えてあげたくても看護師として働く以上の業務があり、もやもやしていました。

そのタイミングで訪問看護の見学に行かせてもらったところ、在宅の世界に魅力を感じました。
「若いのに、訪問看護に行くなんて」という批判的な意見もありましたが、「自分はこの世界でやっていきたい」という思いが芽生えたので、思い切って在宅の世界に飛び込みました。

Q4 今のお仕事のやりがいを教えてください

原田:患者様の笑顔や心からの「ありがとう」をいただけることです。ただのありがとうじゃなくて、「来てくれてありがとう」「原田さんが訪問してくれることが1番の楽しみです」「原田さんのおかげで家で生活ができてます」という感謝の言葉が、パワーの源です。

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ー病棟時代、患者さんとじっくり関わることができなかったもどかしさがあったと思いますが、訪問看護に来てからはどうでしょうか。

原田:今思うと病棟時代は忙しさを言い訳にしていたかもしれません。もっと他の関わり方はあったと思います。当時の僕には精一杯でした。

やはり訪問看護の方が時間は決まっていても、その時間は利用者さんとじっくり関わることができます。また、病棟だと「退院」があります。自分が少しお休みをもらっている間に退院してしまうこともありましたが、長い付き合いの利用者さんでは5年、10年という長期的な関係性を築いていけることも訪問看護の魅力かなと思っています。

Q5 仕事をする上で大切にしていること

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原田:看護師としても、人間としても、感謝をする気持ちは大切だと思っています。
学校に行けたこと、支えてくれる人がいること、看護師として働くことができていること…毎日働くことができているという当たり前のことに対して、感謝できる心を大切にしています。

ー管理者になった頃と現在とでは、仕事に対する気持ちに変化はありましたか?

原田:もちろん利用者さんなど関わる方のことは考えていましたが、最初は自分のことしか考えていなかったと思います。自分の仕事をこなすことで精一杯で、周りもよく見えていませんでした。食らいついていくのに必死だったので、余計に視野が狭くなっていたように思います。

Q6 今後チャレンジしていきたいこと

原田:若い20代の訪問看護師、セラピストでも安心して地域や利用者さんから頼っていただけるステーションを作ることです!
日本リハビリ訪問看護ステーションでは、僕と歳が近い看護師さんもいますし、リハビリスタッフは30代2名、あとはみんな20代です。平均年齢が低いステーションですが、若いゆえにマイナスなイメージを持たれることもあります。
反対に、ポジティブに捉えてくださる方も多くいて、その方々のおかげで僕が管理者になってからも、今のステーションが継続できていると思っています。

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現在、日本の看護師の就労先として、「訪問看護ステーション」は約2.6%(4万7千人)しかいません。2025年までに15万人必要といわれており、全く足りていないのが現状です。
在宅の実習に行くとわかりますが、一人で訪問しなくてはならない不安があり、ハードルが高いと思われがちです。若くても出来るということを発信することで、在宅の世界で若い世代が活躍できるようになればと思っています。

ーなぜ日本リハビリ訪問看護ステーションには若い人が多いのですか?

原田:現在8/13名が20代です。若くて、夢や目標、想いもったスタッフがいるので、そのスタッフの想いなどを知って、共感してくださる友人を中心に就職してくださる方が多いです。

また、入職希望者には、実際に職場見学をしていただき、訪問同行をしてもらって、訪問の様子を出来る限りリアルに体験していただいてます。同年代の人が在宅の現場で働いている姿を見ると、自分にもできるかも?という、リアルなイメージもしやすいのかと思います。

ー自分にも出来るかも、と思ってもらえる事はかなりハードルを下げることにつながっていると思います!

Q7 現役看護学生に伝えたいこと

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原田:こんな看護師さんになりたいな、という思いは、みんな少なからずあると思うんですよ。でも僕の経験上、病院に就職して忙しく働いていると、見失いがちになる。好きでなったはずなのに「仕事嫌や」という人が多い印象でした。

それでも自分の芯をもっていると、しんどい時でも思い出して乗り越えていけるんじゃないかなと思っています。看護学生さんそれぞれに、いろんな夢や想いがあると思うので、何歳になったとしても夢や想い・自信を大切にしてください。

ー看護師を志したきっかけや、理想の看護師像を忘れることなく、大切にしていきたいと思います。
原田さん、素敵なお言葉ありがとうございました!

原田さんのInstagramはこちら👇

日本リハビリ訪問看護ステーションについてはこちら👇

 

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