新卒訪問看護師を目指す人が、就活するときに注意すべきこと6選

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新卒訪問看護師を目指す看護学生が、全国的に少しずつ増えていることをご存じですか?今回の記事では、新卒で訪問看護師を目指す方が、就職活動をする際にチェックしたいポイントについてご紹介します。

インターネットなどでの情報収集と、実際に訪問看護ステーションに見学に行った際に聞いておくと良いことに分けてご紹介します。

のむちゃん
この記事を書いた人・のむちゃん

新卒で訪問看護の世界に入り、現在1年目です。たくさんの事業所を訪問して就職先を決めた私が、「現在、就職先を探す後輩に向けて伝えたいこと」を思い出しながら書きました。ご参考までに!

目次

事前の情報収集編

まずは、自分がどのような環境で学び、働いていきたいのかを整理するところから始まります。

①訪問する地域

Alt="南伊勢町 訪問看護"

訪問看護は、病院よりも訪問する地域の色が強く反映される仕事です。

わかりやすいのは、移動手段。都会であれば駐車場に困るので自転車で移動することもありますし、郊外や田舎であれば訪問範囲が広くなりがちなので自動車で移動することがほとんどです。自動車で訪問する場合は、運転免許も必須です。運転免許取得にかかる費用を支援する訪問看護ステーションもありますし、「狭い道を運転できるスキル」と募集要項に書いている訪問看護ステーションもあります。

免許取得をサポートしてくれる事業所はこちら↓

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ほかにも、漁師町であれば気性の荒い人が多いだとか、この地域は鍵をかける習慣がないだとか、統計的ではなくても、訪問看護師さんそれぞれが日々感じている地域性があります。
さらに、近隣の医療機関の充実度や、在宅医の多さに応じて、訪問看護で請け負う患者さん・利用者さんの特徴も変わるので、まずは自分がどのような地域で働きたいのかを考えてみましょう。(見学編にも続きます)

②他職種・有資格者の有無

その訪問看護ステーションで働く職種についてもチェックしてみましょう。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリスタッフが所属している訪問看護ステーションもあれば、看護師のみの訪問看護ステーションもあります。

同じ訪問看護ステーションのなかに他職種がいることは、その職種への理解が深まったり、患者さん・利用者さんへのケアをそれぞれの専門性から意見交換したり、新たな視点を学ぶことにつながります。

看護師のみのステーションでも、訪問看護の現場では先輩看護師が多様な経歴をもって集まることが多いので、「がん看護はこの先輩!」「循環器といえばこの人!」などそれぞれの専門性が新人・同僚の学びにつながっていると思われます。
また、認定看護師や専門看護師、診療看護師(NP)が在籍する訪問看護ステーションでは、ステーション内・外で教育的な活動していることも多く、より専門性の高い勉強ができる可能性があります。

③同期の有無

新卒訪問看護師が直面しやすいことの一つに、「同期がいない」「年齢の近い先輩がいない」という孤独さがあります。同期の有無は、人によって重視するかどうかが分かれそうです。

大きな訪問看護ステーションでは複数人新卒訪問看護師を採用するところもあるので、どうしてもすぐそばに気軽に悩みを話せる同世代がほしいという方は、大きなステーションで採用人数を聞いてみると良さそうです。

のむちゃん
ちなみに、各県の看護協会などが主催する研修は、研修本来の目的を達成しつつ、在宅の世界に飛び込んだ新卒・新人どうしがつながる場でもあります。外部の研修を有効活用していけば職場の外に仲間を見つけることができるので、個人的にはあまり同期がいないことに過敏にならなくてもいいかなと思いました。

④法人内の医療機関の有無

同法人内に病院があるステーションは研修の際の連携に対する困難感がなかったのに対し、同法人内に医療機関がなく、外部での研修が必要となるステーションは、資金面での困難や病院に連携を求める苦労がある、という研究*1があります。

一方で、「新卒の採用経験がある」事業所のうち、併設または隣接医療機関が「有る」事業所は 28.6%で、「無い」事業所が 69.6%という結果*2もありました。

つまり、育てる側の事情として、同じ法人内に研修先として連携が取りやすい医療機関があることは強みになりえますが、実際に併設の医療機関がある事業所は少ないということがいえます。

のむちゃん
法人内に医療機関がなくても、国の方針*3として2015年から「在宅医療関連講師人材養成事業」があり、その一つに訪問看護ステーションで働く看護師と医療機関で働く看護師が互いに学び合う研修が各地で行われているので、地域連携を学ぶチャンスはあります!

見学編

⑤スタッフが、どれくらい新卒の受け入れに前向きか

訪問看護ステーション内のスタッフが、どの程度新卒看護師を受け入れることを前向きに捉えているのかを把握しておくことは重要です。
その理由は、「管理者は前向きだが現場のスタッフの気持ちが追いついていないケースがあるため」です。

ほとんどの訪問看護ステーションでは、同行訪問といって先輩看護師の訪問に新人看護師が同行し、見学・ケアを一部実施させてもらうことから始まります*3。ほとんどの訪問看護ステーションでは、教育担当者(プリセプターなど)だけではなく、ほかのスタッフに同行することもあります。
そのようなとき、「新卒で訪問看護なんて」と前向きでないスタッフと1日行動をともにするのは言い表せない大変さです。実際に、「管理者と教育担当者は熱心だったが、そのほかのスタッフからのあたりはキツい」とこぼす新卒訪問看護師さんに遭遇したことがあります。

見学の際には、新卒訪問看護師をなぜ受け入れるのか、どのような訪問看護師を育てたいと考えているのか、訪問看護ステーション内でどのような話し合いがあったのか確認してみると安心です。また、雰囲気を掴むためにも、働くスタッフさんたちとざっくばらんにお話しする機会があるといいでしょう。

⑥どのような患者さん・利用者さんが多いか

ホームページなどに記載している訪問看護ステーションもありますが、ない場合は聞いてみるのがおすすめです。年齢層や、医療保険と介護保険の割合、看取りの件数、難病患者さんの数、精神科訪問看護の有無などから話を広げると具体的になっていきます。

これが分かると、自分が実際に働くなかで勉強できる領域がなんとなく分かります。「小児の訪問看護も興味がある!」という方や、「終末期ケアも学びたい!」という方は、とくに聞いてみましょう

のむちゃん
在宅医が少ない/いない地域で、医療機関の医師が在宅での看取りに前向きでない場合、在宅での看取りを訪問看護で思うように支援できない地域もあります。訪問看護は医師の指示書があって初めて介入できるためです。
また、地域住民の方の在宅看取りに対する意識によっても、必要なケアが変わってきます。終末期ケアに関心のある方はその地域の看取り事情を聞いてみるといいかもしれません。

引用:https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000661085.pdf

新卒訪問看護師が就活するときにチェックすべきことまとめ

新卒訪問看護師を目指す学生が、就活する時にチェックしておくとよいポイントをご紹介しました。

  • 訪問する地域
  • 他職種・有資格者の有無
  • 同期の有無
  • 法人内の医療機関の有無
  • 他のスタッフも、新卒の採用に前向きか
  • 訪問対象者の属性

を挙げました。いかがでしたか?
新卒で訪問看護師になろうか迷っている方は、ぜひインターネットでの情報収集や、実際に見学に行くなかでの情報収集の参考にしていただけたら嬉しいです。

参考文献

*1 齊藤訓子:新卒訪問看護師育成への期待と日本看護協会の取り組み.訪問看護と介護 18(8):650-651,2013
*2 全国訪問看護事業協会:訪問看護事業所が新卒看護師を採用・育成するための教育体制に関する調査研究事業 報告書,p26,2018(https://www.zenhokan.or.jp/wp-content/uploads/h29-2.pdf,2023.7.23accessed)
*3 全国訪問看護事業協会:令和3年度厚生労働省委託事業在宅医療関連講師人材養成事業 訪問看護分野 訪問看護講師人材養成研修会資料(https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/000936811.pdf,2023.7.23accessed)
厚生労働省:社保審-介護給付費分科会,資料3,19,2020(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000661085.pdf,2023.7.23accessed)

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