そーる訪問看護ステーション(岡山県・倉敷市)では、災害看護の研修の受け入れを活発に行っています。代表・片岡さんを中心に防災セミナーや講演活動も積極的に行っており、西日本豪雨(平成30年7月豪雨)*からの復興が進みつつある倉敷市の街並みと地域の方からは災害のリアルを知ることができます。
この度、そーる訪問看護ステーションと看たまノートとで協働し、看護学生向けに災害看護を学ぶ研修旅行を企画しました。未来の医療従事者として災害時にも動ける知識と日頃の備えについて学んでみませんか。
2018年(平成30年)6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方を含む全国的に広い範囲で発生した、台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨。とくに倉敷市真備地区は、河川の氾濫により土砂災害や浸水の被害が多く、各所にがれきの山ができた。
研修概要
日 時:2022年9月9日(金)〜11日(日)
場 所:そーる訪問看護ステーション(〒710-1304 岡山県倉敷市真備町尾崎812−16)ほか
対 象:災害看護に興味のある看護学生
定 員:4名(定員に達し次第参加を締め切ります)
参加費:6000円(研修費用・宿泊費込。食費・交通費が別です)
共 催:そーる訪問看護ステーション、看たまノート
申し込みはこちらから:https://forms.gle/P1yrP3F1ct7jMc7FA
そーる訪問看護ステーションとは?
そーる訪問看護ステーションを運営する特定非営利活動法人そーるは、訪問看護事業のほかにも、訪問介護、真備地域復興支援活動なども行っています。
訪問看護ステーションとしては、24時間365日の訪問に対応し、在宅生活や施設(グループホーム等)への訪問も担っています。地域で生きることに重点をおいた看取り看護を積極的に行っており、また看取りをしたご家族に対してグリーフケアとして自宅への訪問や等事業所へ足を運んで頂くなどの取組みも行っています。地域の方々と顔の見える関係性を深めるため、勉強会や研修会、家族会等へも参加し在宅療養の重要性を伝えています。
今回の研修のおすすめポイント
災害慢性期も学べる!
災害看護において、災害急性期がフォーカスされやすいですが、その後も戦いは続きます。学校で災害看護を学んだ学生さんも、リアルな体験談やその後のケアについて、倉敷市の事例から学んでみませんか。
訪問看護の実際を知りたい人、地域の人との関わりを深める取り組みに関心のある人にピッタリ!
今回の研修中には、訪問介護と訪問看護に触れる機会を予定しています(利用者さんの都合で一部変更になる可能性はあります)。単純に訪問看護でどのようなケアがされているのかを知ることはもちろん、災害に備えてどのような準備をしているのかも聞いてみましょう。
また、そーる訪問看護ステーション主催の地域の人むけのイベントに関わることで、地域の人の暮らしや、心配ごと、健康への関心などを伺うことができます。地域の人に支えられ、支える訪問看護ステーションの存在を肌で感じてみませんか。
研修詳細
研修のねらい
被災経験の有無に関わらず、将来の医療従事者として使える知識と意識をもつこと。
研修内容(予定)
9月9日(金)
11:00 集合→訪問介護に同行
12:00 昼休憩
13:00 イントロダクション
13:30 災害看護に関するワークショップやレクチャー、片岡さんへのインタビュー取材
18:00 BBQ
9月10日(土)
8:00 地域の伝統的な祭事「琴弾祭」の会場準備
9:00 訪問看護への同行、または倉敷市の防災を知るまち歩き(利用者さんの状況により予定を変更する可能性があります。)
12:00 適宜昼休憩
16:00 琴弾祭へ参加→屋台でご飯
9月11日(日)
9:00 そーる訪問看護ステーション主催の地域イベントの準備
10:00 イベントへの参加
13:00 昼休憩
14:00 リフレクション・写真撮影
16:00 解散
講師
片岡奈津子(かたおか・なつこ)さん
1975年、倉敷市生まれ。2016年、特定非営利活動法人そーる理事長に就任、そーる訪問看護ステーションを設立。看取り看護に力を入れ、岡山県で初のホームホスピス設立を目標に活動。2018年、西日本豪雨災害により、事業所・自宅共に全壊。2021年10月、訪問介護事業所みそらけあを新たに立ち上げる。
コーディネーター
糸数三穂(いとかず・みほ)さん
沖縄県与那国島出身。沖縄県立看護大学卒業後、都内の総合病院にて就職。看護師・保健師業務に6年間従事し、株式会社REGIEに入社。看たまノートの事業部長を牽引。
事前学習
「災害看護でまちづくり」を読む
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