【体験記】看護学生の就活事情を聞いてみた!

看護学生のみなさん、就職活動はどのように行っていますか?今回の記事では、2023年度現在、新卒訪問看護師として活躍しているのむちゃんに、看護学生時代の就活事情についてインタビューしました!就活で大事にしていたポイントや後輩へのアドバイスをもらいました。

今回の記事はこんな人におススメ!

  • 先輩看護学生の就活事情を知りたい人
  • 現在、就職活動を頑張っている人
  • 就職先を探す条件に悩んでいる人
のむちゃん

のむちゃんプロフィール

2023年3月、大学を卒業。看たまノートを運営しながら、部活やサークル、実習に励む。2021年4月〜2022年3月の1年間(4年生に進級するタイミング)を休学し、そのうちの半年間は三重県の志摩市民病院で、外来の看護助手として働きながら地域に飛び出す活動をしていました。現在は、新卒訪問看護師として働いています

目次

就活のおおまかなスケジュールを教えてください

のむちゃん:学生のうちにできるだけ現場を見に行こうと思っていたので、大学1年生の終わりくらいから「看たまの取材」と称して気になった場所へ片っ端から行きました。実際に訪れた医療機関や訪問看護ステーション、デイサービス、障害者施設などは25件くらいです。

さまざまな方にお話を聞き、自分のやってみたいことや興味を聞いてもらうなか中で、自分の大事にしたいものが徐々に見えてきたような気がします。医療の業界だけをみてももったいないと思い、出版社のインターンに参加したときもありました。

就活系の冊子は大学2年生の頃から看たまノートの情報収集のために少しずつ読んでいたと思います。
また、大学2年生のとき、堀金幸枝(ほりかね・ゆきえ)さんから「看護学生にアドラー心理学を伝えたい」とご連絡いただき、アドラー心理学に基づいたストレスマネジメントを看たまたちに教えていただきました。ほかの参加学生と一緒に私もセッションに参加して、「自分の心とどのように向き合っていくと良いのか」「自分をみとめるとはどういうことか」を教えていただきました。このときに、自分のキャリアを考えていくうえで自己分析が大切であることを実感しました。

大学3年生の後半(休学前)からは、大手人材紹介会社のオンラインやオフラインでの合同説明会にも参加し、情報収集をしていました。

そして、休学期間中の経験がきっかけとなり「医師の少ない地域でも自律して動ける看護師になりたい」「あんたがおるで安心やわ、と言ってもらえる存在になりたい」と思うようになりました。就活の軸が定まってきたところで、大学4年生(復学後)の就活が再スタートしました。

どんな媒体・手段を使って就職先を探していましたか?

のむちゃん:基本的には、ネットと口コミで探していました。私が考えていた条件の組み合わせは、就活サイトで検索をしてもヒットしにくいものだったので、やむを得ずキーワードを変えながら検索して、引っかかった医療機関のホームページを地道に確認していきました。

のむちゃん
私の場合は、大手就活情報サイトや合同説明会を通して探すのが難しかったのでこのような手段で探していたのですが、就職先の探し方の一つとして参考になると嬉しいです。

結局、目星をつけた病院の採用試験を受けて不採用になったことをきっかけに、ネットでは限界があると感じました。自分のこれまでをよく知る人たちに相談し、自分のやりたいことや風土が合いそうなところを教えてもらって見学にいきました。

現在働いている訪問看護ステーションは、知り合いの医師に紹介していただきました。大学4年生の9月に見学に行き、10月頃に内定をいただくというスケジュールでしたが、出会えて本当に感謝しています。

ー今の就職先の訪問看護ステーションはどんなところが魅力でしたか?

のむちゃん:組織全体の「チャレンジする姿勢」がとても魅力的でした。プロジェクトの立ち上げが未経験のスタッフも必死に頑張っている姿や、大人が目をキラキラさせながらいろんなプロジェクトに取り組んでいる様子を見て、カッコイイと思いました。ここなら私ものびのびとチャレンジしていけそうだなと感じましたし、こんな方々と一緒に働きたいと思いました。

また、就職先の法人だけではなく、周りの人たちも同じようにチャレンジしていることにも魅力を感じています。

就職先を「訪問看護ステーション」に絞っていたわけではありませんでしたが、「ここが、なりたい自分に近づける場所なのでは!」と思い、見学の終わりに履歴書を提出して働かせてほしいとお願いしました。

就活に向けてやっておいた方がいいことはありますか?

のむちゃん:私がおススメするのは、就活シートを作成することです。就活シートについてはこちらの記事にも書いているので、ご覧ください。「病院名」「サイト」「就活のスケジュール」「給与」「勤務体制」「自分が気になるポイント」などの項目を作り、病院ごとに書き出していました。私の「気になるポイント」は、「寮の有無」「ケアミックスか」「臨床推論に力を入れているか」などでした。

病院見学や話を聞いた後に、改めて自分が感じたことを追記したり、独断と偏見で点数を付けたりして可視化していました。自分の頭の中で考えている志望先と、就活シートにつけた客観的な点数にどのぐらい差があるのかを照らし合わせながら、就職先を検討していました。

ー自分の頭の中で候補にあげている志望先と、自分が客観的につけた点数には、ズレが生じてくるものなのですか?

のむちゃん:私の場合は、ズレが生じていました。照らし合わせていたときに、「この項目はあまり重要視していないかも」「この項目は大事にしたいな」など、自分が大切にしたい条件の優先順位がだんだん分かってきました。

あとは、合同説明会や病院見学に行く際には、『どこを見るか』『何を聞くか』は決めて行っていました。そこでしか聞けない話をいかに聞き出すか、いかに目に焼きつけて帰るかが大事だと思っています。

就活のときに大事にしていた考え方を教えてください

のむちゃん:私が就活をしていたときには、考えた気にならない』というのを念頭に置いていました。「自分では考えたつもりでいても、実際には考えきれていない」ということはよくあります。

ー考えた気になっていることに気づくために、のむちゃんはどんなことをやっていましたか?

のむちゃん:他者に自分の考えを聞いてもらうことだと思います。東海地方のコミュニティでは、同世代の仲間と将来のことについて話す機会がたくさんありました。当時の私は、卒業後1~2年のことまでは自分なりに考え抜いていて、卒業後1~2年を過ぎたあたりからは、人生は何が起こるかわからないので、計画を立ててもそれ通りにはならないだろうと思ってあまり考えていませんでした。

しかし、同世代の仲間やちょっと先をゆく先輩たちとの対話を通じて、「自分がどのように生きていきたいか」と「数年後、社会がどのような状態・時代になっていそうか」というのは、今のうちからある程度考えることができるのだと教えてもらいました。COVID-19のように、世界や日本の状況が大きく変わることがあったとしても、その先を読んで自分なりに乗り越えていく力を身に着けることが大事なのではないかと思います。

ーのむちゃん、ありがとうございました!

自分一人で考えるだけでなく、いろんな業界で活躍する方のお話を聞きながら自分の行きたい方向性を定めていったのむちゃん。焦らず、妥協せず、自分とじっくり対話しながら決めていくことが大事なのだと感じました。私の就活でも活かしていきます!

ハル

この記事を書いた人・ハル

熊本の看護3年生。
興味のあるテーマは、国際医療、在宅医療、地域看護、医療デザイン、看護教育。9月からいよいよ始まる半年間の実習に向けて頑張ります!

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