看護師国家試験対策で、欠かせないツールの一つがスマホアプリです。
なかにはアプリだけで合格する強者もいるのだとか…。
今回の記事では、看護師国家試験終わりたての編集長・のむちゃんが、看護師国家試験対策のためにアプリを使いながら感じたことを振り返って正直にレビューしていきます。
アプリを使用するメリット
看護師国家試験の勉強にアプリを使用するメリットには、どのようなものがあるでしょうか。
問題を解く効率がよい
問題集と向き合うよりも、スワイプやタップのみで回答できるため、圧倒的なスピードで繰り返し演習することができます。
無料の範囲でできることが多い
多くの看護師国家試験対策アプリでは、無料で過去問を解き放題です。広告がないものが多く、なかには全国の仲間がどのくらいの正解率なのかを確認できたり、一緒に頑張れる工夫が凝らされていたり、無料でご提供いただいていいんですか〜!なレベル感です。
すき間時間を活用しやすい
さっちゃんさん:アプリは空き時間により気軽に解くことができ、おすすめです。
(2022年2月実施イベント:\看護師国家試験直後の先輩に聞く!/国家試験の勉強法・当日の持ち物などを大解剖!より)
公共交通機関の中、待ち合わせ中、休憩時間で…など、スマホを持てるあらゆる状況で勉強できるのがアプリの強みです。
アプリのデメリット
看護師国家試験の勉強にアプリを使用することで得られるものはたくさんありますが、不足している部分もご紹介します。
インプットに向いていない
アプリは演習(アウトプット)には最高のツールですが、インプットや、より深く学びたい・復習したい状況にはあまり向いていません。解説が充実しているアプリも増えていますが、情報量は限られています。
参考書や教科書に立ち戻ったり、自分で調べて簡単にまとめるなどの過程を経て定着することも多いため、アプリと両輪で勉強していくことが将来のためにもなるはずです。
暗記ゲーになりやすい
アプリによって問題を解く回転率が上がることで、問題に対する回答を覚えてしまうことが多くあります。反射的に回答を選べるようになってしまうと、本番での凡ミスに繋がりやすく危険です。
「なぜこの選択肢なのか、ほかはなぜ違うのか」を、毎回自分で説明できるように意識しないと、せっかくのアプリでの演習が意味をなさなくなるので要注意です。
王道アプリ4つを使ってみました
基本機能、使いやすさ(UI・UX)、こんな人におすすめ、おすすめの活用法の4つの観点でレビューしていきます。
看護師国家試験 看護クエスチョン・バンク
基本機能
- 領域別学習
- 年度別学習
見た目がシンプルで使いやすいのが特徴。出題範囲も指定しやすく、「書籍『QBシリーズ』をお持ちの方」向けのコンテンツも無料で利用できるのでありがたい。
使いやすさ(UI・UX)
とてもシンプルなので、直感的に使いやすい。
どんどん問題を解いているとき、解説を読みたいときに解説ページを飛ばしてしまうことがあるので、「もう一度解く」ボタンが地味にありがたい。
こんな人におすすめ
- 普段使っている参考書・問題集がQBの人
- 看護師国家試験を受けるすべての人
会員登録しなくても、書籍「QB必修」の内容や「QB」の正答率80%以上の問題なども解けます。
おすすめの活用法・ここがすごい
QBを使っていなくても、必修を固めるにはもってこい!
ちーかまさん:QBのアプリを使用していました。コードを入れると参考書と連携することができます。QRコードからすぐ類題を確認できます。
(2022年2月実施イベント:\看護師国家試験直後の先輩に聞く!/国家試験の勉強法・当日の持ち物などを大解剖!より)
看護師国家試験対策 看護roo!国試
基本機能
- 今日の一問
- 領域別学習
- 年度別学習
- 看護roo!模試
出題方法を選びやすく、演習に向いている。プチナースの過去問解説集と連携しているが、解説にはしばしばポイントがまとまった図表が含まれておりすぐ確認できるため、プチナースを使っていない人にも優しいアプリ。アカウント作成&ログイン推奨。
使いやすさ(UI・UX)
「さわ研過去問アプリ」の操作性と非常に似ている。
搭載された機能をフル活用しやすいデザイン。
こんな人におすすめ
プチナースの過去問解説集を使用している人
看護師国家試験を受けるすべての人
おすすめの活用法・ここがすごい
- 多くの学生が利用しているアプリだからこそ、アプリ内模試が生きる!
国試が近くなると、あらゆる種類(計算に特化していたり、図表の暗記に特化していたり、特定の領域を強化していたり)の模試をリリースしてくれます。
実際に同じ期間に同じ問題に挑戦した人たちからボーダーラインが決まる仕組みなので、かなりリアルな自分の現在地を確認でき、モチベーションアップ・弱点の強化につながります。 - 統計データを、最新のデータに差し替えて出題してくれる
過去問も最新のデータに差し替えたバージョンで出題してくれるため、常に最新の国試を想定した内容で演習できます。不適切問題にもひとこと添えてくれています。
ナースタ
基本機能
- 年度別の演習
- 問題難易度別の演習
- 重要単語の確認
- オリジナルドリル(ホルモンや腫瘍マーカー、計算問題などの苦手を徹底的につぶすドリルです。)
- ランク判定(現在の実力をチェックできます)
機能がもりもりなのがナースタの特徴。スピード感ある演習というよりも、学習に向いている印象。解説はオリジナルで充実している。
使いやすさ(UI・UX)
ポータルサイトのようなデザイン。
ログインしないと問題を解いた履歴が消えるため、ログイン推奨。
こんな人におすすめ
- 看護師国家試験を受けるすべての人
- 国試レベルからもう一段階レベルアップしたい人
連携する参考書はありませんが、参考書とは比較できないオリジナルコンテンツがあります。オリジナルコンテンツで解説してくれる講師は、臨床現場で活躍する看護師さんたちが多く、卒後の学習をサポートするアプリ「ナースタシティ」とも連携しています。 - 低学年から勉強したい人
ナースタ独自の基準で、過去の問題を難易度ごとに分類しています。難易度のランク別に演習していくことで、「できる!わかる!」を着実に増やしながら学習を進められるので、低学年からも使いやすいアプリです。
おすすめの活用法・ここがすごい
- ログインすることで、アプリ内からアクセスできるオープンチャットに参加できる
ログインしていない場合は閲覧のみ可能です
一緒に頑張る仲間と、問題や参考書について語ったり、模試や当日の会場について質問しあったり、助け合いの場所になっています。治安はいい印象です。 - オンライン自習室が500円/回で利用できる
Zoom上で利用できる自習室があり、そこでは講師陣にGoogleフォームを通じて質問することができます。
随時回答してもらったり、時間内に収まらなかった場合は解説をメールで送ってもらったりでき、調べても分からないときには嬉しいサービスです。
看護師国家試験 さわ研過去問アプリ
基本機能
- 今日の一問
- 領域別学習
- 年度別学習
- さわ研講師おすすめ問題
使いやすさ(UI・UX)
「看護roo!国試」の操作性と非常に似ている。
アカウントを作成しないとほとんどの機能が利用できない。
こんな人におすすめ
さわ研究所の赤本・黒本を使用している人
おすすめの活用法・ここがすごい
さわ研究所の参考書・問題集を使用していなくても、「さわ研講師おすすめ問題」だけを解くのもアリ。経験豊富な講師の方々が選んだ問題をしっかり抑えられます。
アプリ4種比較表
あくまでも独断と偏見によって「○」,「◎」をつけています。
QB | 看護roo! | ナースタ | さわ研 | |
過去問の収録年数 | 19年分 | 17年分 | 10年分 | 13年分* |
アプリ内模試 | ー | ◎ | ◯ | ー |
1日1問などの習慣化する機能 | ー | ◎ | ◎ | ◎ |
解説 | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
仲間とのつながり | ー | ◯ | ◎ | ー |
参考書との連携 | ◎ | ◎ | ー | ◎ |
演習範囲の詳細な指定 | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
問題検索機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
*アプリサポートページの案内と異なる
まとめ
看護師国家試験の勉強アプリ4種を比較してみました。
まとめると以下のようになります。
QB
- 演習に向いている◎
- 無料の範囲でできるお得感を感じる!
看護roo!
- 演習に向いている◎
- 看護roo!模試はいいぞ!
ナースタ
- 深く勉強できる!
- ちょっと味変したいならナースタ!
- 課金してのめり込め!
さわ研
- さわ研究所の講師が選ぶ問題がGOOD!
- さわ研じゃない人にはおすすめできない!
使い方もさまざまなので、どの問題集を使っている人にも共通して着目して欲しいところは、アプリとして欠かせない「演習範囲の詳細な指定」、「習慣化できるか」だと思います。
いくつか項目をあげて比較表を作成してみたので、ご活用ください✨では、来年の国試を受ける方々の勉強ライフを応援しています!
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