世界の医療事情【シエラレオネ編vol.2】

こんにちは!神澤清です!

現在、看たまさんにて3部作の記事を書かせていただいています!

初回の記事、自己紹介はこちらになります!

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さて、今回は僕から見えたシエラレオネの医療、健康事情について書かせていただきます!

シエラレオネの平均寿命は世界で最低レベルですが、その理由は妊産婦死亡率がとても高いからだといいます。

ちょっとこの分野は僕の範囲外なので、自分の視点でまとめていきます!

最大の敵、マラリア

みなさん、マラリアはご存知ですか?とても有名な病気ですよね。

蚊を媒介してマラリア原虫が体内に侵入し、システムを攻撃していくという病気です。

以前本で読んだところ、アジア圏の蚊と違い、アフリカの蚊はかなり厄介なんです。

構造の違いとかは生物学的にいろいろあるんですが、僕個人として感じたことは、

あいつら全く虫除けスプレーが効かない

さんざん気をつけるように言われたのに、気づけば数えきれないほど刺されていました。

でも安心。僕は毎日マラロンという高課金予防薬を飲んでいたのでマラリアにはかかりませんでした。

しかしお気付きの通り、彼らにはマラリア予防薬を毎日飲むお金はありません。

しかし、幸いなことに、シエラレオネでは蚊帳が無料で配布されます(寝る時の蚊よけネット)。マラリアにかかった時のマラリア対処薬も無料なのですが、その他の下熱剤などの対処薬は買わなければならないので、実質無料とは程遠いです。

そしてこの問題は特に農村部である問題なのですが、全ての村に病院があるわけではないんです。

僕が行った村は、小さな村が隔てて連なる群の1つなんですが、もし病気にかかった時には、3マイルほど離れた病院に行かなければなりません。

村で個人用の車を持っているところはおそらくほとんどなく、道もとても荒いです。

僕が行った村は収入もそこまで多い方ではないので、マラリアにかかったら薬買わなきゃ、移動しなきゃで大変な訳です。

医療に対するリテラシー

アフリカンヘアーの僕と、
それを施したアフリカンシスターのマミーとその娘のネフィ

僕がヒヤッとした時があります。

僕と同い年の女の子(マミー)がいるんですが、その子の1人娘(ネフィ)がマラリアにかかりました。

マラリアにかかったその子はかかる前と比べるとかなりやつれていて、本当に辛そうでした。

そして、マミーはその子に薬を飲ませる時に、ジュースで薬を飲ませていました。

医療系の方なら当たり前に思うかもしれませんが、これはかなり問題です。

日本の小児科などの病院でも、薬は水で飲むように、お茶やコーヒー、ジュースで飲まないようにと注意のイラストなどを見ることができます。

水で飲まないと効果が薄まるばかりか、逆に体を悪くすることにもなりかねません。

キャッサバ丸かじり

僕が行った農村の主な生産物はキャッサバです。一年をかけてキャッサバの植え付け、収穫、加工が行われます。

しかし、そこまで稼げる訳でもなく、この村は基本的に食事回数は1日1回。しかし、キャッサバを始めいろいろな作物を収穫できるので、村の人たちはその収穫物をたまに間食としてかじりついています。

ある日、僕が学校の隣の畑で作業をしていると、学校の休み時間の子供たちが駆けつけてきまました。作業を手伝ってくれたりするんですが、お腹が空いたのか、その辺に埋まっているキャッサバを掘り起こして皮を剥き、ボリボリと丸かじりしていました。

その時は、美味しそうに食べるな〜、まぁでもお腹壊しそうだから俺はやめとこ〜

くらいに思ってましたが、後々調べてみると、キャッサバは毒性があり、食べる前に毒抜きをしなければいけないとのこと。最悪の場合毒で命を落とすこともあるらしい、、、

これは単なる一例ですが、国家、そして個人の医療、健康に対する意識がまだ低いのでしょうか。

それにもともと経済水準もまだまだ低い状態。

村で飲む水はまだ井戸水です。電気が無いから冷蔵庫も無いなど、ふと周りを見渡せばまだまだ衛生面でも課題がたくさんあります。

国全体で医療、健康に目を向け、更には教育にも多少栄養や健康学も取り入れるなどする改善が必要なのかな、と思いました。

ということで、2本目の記事はここらへんで終わらせていただきます!

ラストの3本目は総集編ということで!お楽しみに!!

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