シドニー在住日本人看護師さんに聞く!オーストラリアへ看護留学するまでに、絶対おさえておきたいポイントとは?

Alt="オーストラリア 看護師"

オーストラリアは、看護留学先として人気の国。医療水準が高く、受け入れ態勢が整っている点で評価されています。
近年、日本でも外国人患者の受け入れ数は増加しており(厚生労働省:「医療機関における外国人旅行者及び在留外国人受入れ体制等の実態調査」(平成28年))、語学留学をする看護師数の増加も人気を後押ししています。今月13日には、オーストラリアはウィズコロナに向け、ワクチンパスポートの導入を進めるとの発表もありました。中央日報日本語版によると、オーストラリア人のあいだでは、

「パスポートに積もった埃を払いのけよう」

こんな言葉が流行しているそうです。この流れに期待をのせて、今回はオーストラリアで働く看護師・Fumiさんに、看護師の資格を得てからの留学について伺いました!

その前に!看護留学って?

看護留学は、一般的には看護師の資格をもった方が海外へ学びに行くことを指します。
オーストラリアなど現地の資格取得を目的としたものから、医療英語を学ぶことを目的としたものまで、プログラムは多種多様です。

日本での看護師の資格を得ていれば、オーストラリアで1から学び直す必要はありません。具体的には、ワーキングホリデーの制度を活用してアシスタントナースとして働きながら語学を学んだり、インターンシップ制度で福祉施設などに行きながら語学を学んだりと様々なプログラムがあります。

この記事はこんな人におすすめ

  • オーストラリアでAIN(アシスタントナース)として働きたいと考えている看護師・看護学生
  • 将来的にRN(正看護師)の資格取得を目指したいと考えている看護師・看護学生
  • 海外で働くことに興味がある看護師・看護学生
目次

AIN(アシスタントナース)になるには?

前提

オーストラリアでAINとして働くには、Certificate 3(サティフィケートⅢ)のAged CareやHealth Services Assistantという学位が必要です。

王道コースは、TAFEと言われる公立の職業訓練学校に半年間通うこと。入学にはいくつか条件があり、IELTSのスコアも求められます。

Fumiさんによると、他にも手段はあるそうです。ご自身の年齢や使用するビザなどにもよって最適な方法は変わるはず。一度エージェントさんに相談し、自分にあったコースを選ぶのがオススメなのだとか。

AINとして働くための英語力の目安はありますか?

IELTSのスコアでは5.5〜6.0くらいが必要とされます。準一級くらいの英語力にあたります。

オーストラリアでは、TOEFLよりIELTSが一般的です。海外留学や研修、移住の申請や入学審査などの場面で英語力を証明するために使用されています。https://www.eiken.or.jp/ielts/
他のテストでのスコア換算表めやすはこちら

オススメの勉強方法を教えてください!

Fumiさん:勉強法は、向き不向きは人によると思います。私は、自分が楽しいと思える方法ならなんでもいいと思います。あくまでも参考までに、ご紹介します。

自分が楽しいと思えることで勉強しよう

「これなら無理なく続けられる」ということが、1番大事です。
私が選んだ方法の1つは、海外ドラマでした。字幕あり、字幕なし…というように観ていって。好きなドラマなら何回見ても苦になりません!
とにかく自分が楽しいと思えることを選んで、スケジュールを立てて取り組んでいました。

オンライン英会話「レアジョブ」

いろいろな英会話教室がありますが、なかでもオンラインでおすすめなのが「レアジョブ」。
好きな時間にレッスンを入れられて、しかも安い点が魅力です。

留学エージェントを選ぶコツはありますか?

Fumiさん:看護留学を考えている方は、せっかく貯めたお金を無駄にしないよう、無料エージェントをお勧めします。看護留学に特化したJP-Ausさんはスタッフ全員RNなので安心です。わたしもお世話になったエージェントさんです。高額の有料エージェントにお金を使いすぎて、渡豪した後にお金がなくなり夢を諦めるというケースを何度も見てきました。留学資金は計画的に使いましょう。

AINから、RN(正看護師)への道のりについて教えてください。


・資格:日本の正看護師資格を保持
・学歴:大学にて看護学士号(4年制大学)を終えている
・職歴:過去5年間において3ヶ月以上の看護師としての職歴
・英語力 : IELTS Academic Overall 7.0(各セクション 7.0)以上、OET(医療英語検定テスト) B Grade以上
(参考:https://www.aswho.com/transfer-registered-nurse

AINとRNはここが違う!

・永住権を申請できる
・業務の幅が広がる

Fumiさん:いくつか方法はありますが、私がRNの資格を取得した経緯をご紹介します。
私はOETに受かってから、看護師登録ブリッジングプログラムというコースを活用して海外看護師用の専門学校に3ヶ月通いました。
2020年3月からは、この看護師登録ブリッジングプログラムに変わって、新しくOutcomes-based -assessment(OBA) という試験制度に移行しました。知識面・技術面双方のアセスメントを行う新しい審査方法です。

日本人がオーストラリアで看護師になるハードルは年々上がっていますし、ビザや就労もかなり厳しくなってきています。上記はあくまでも私個人の体験談ですので、最新の情報をリサーチしてくださいね。

留学中に、経済面で困ることはありますか?

Fumiさん:物価はもちろんですが、家賃が高いです。最初は極貧生活でした。
最初はAINで働いていた時は施設と派遣を掛け持ちして働きましたが、最低賃金が高いこともあり、正看護師のライセンスを取得するために行く専門学校の学費を半年間で貯めることができました!

お給料はどのくらい…

Fumiさん:お給料は、私立か公立かによっても、州によっても異なります。私の場合は日本での経験も含め、公立病院RN7年目のお給料をもらっているので$43.65(取材当時2020年4月)です。これに、土日祝日や夜勤の手当がしっかりつきます。

ーFumiさん、細かい部分までご紹介ありがとうございます😭制度や状況も刻一刻と変化しているなと感じています。看護留学から就労までのリアルを教えていただき、ありがとうございました。

まとめ

✔︎オーストラリアでAIN(看護助手)として働くためには、TAFEと言われる公立の職業訓練学校に半年間通うルートが王道
✔︎英語力はあればあるほど良い
✔︎留学には無料エージェントを利用しよう
✔︎2020年にAINからRN(正看護師)を目指す制度に変更点あり。最新情報を自分でチェックしよう。

日本でどれだけ情報収集をし、英語を勉強しておくかで現地の生活は変わってくるようです。ネットで調べるだけでなく、SNSなどを使って生の声を聞くことも重要です。本気でオーストラリアへ飛び出したい方はFumiさんはじめ、現地の看護師さんたちに直接コンタクトを取ってみてはいかがでしょうか。

関連リンク

Fumiさんインタビュー記事
FumiさんTwitter

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