学生のうちに、いろいろな世界を知って欲しい!|リタワークス・門馬有沙さんにインタビュー!

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看護学生を全力で楽しんでいる人も、看護学生であることが辛い人も、たくさんいますよね。今回のインタビューでは、「看護学校に行くと、絶対に看護師にならなくてはいけないのか?」という疑問を、門馬有沙さんがぶった斬ります!

看護師「である」ことを強みに、自分らしく働く有沙さんに、仕事の哲学やこれまでの突き進んできた道を伺いました。

今回のインタビューはこんな人におすすめ!

  • 臨床以外のキャリアに関心がある人
  • 留学など、日常とは違う世界を見ることに興味のある人
  • 大学編入しようか迷っている人
  • 看護学生でいることが辛い人
ありささん
今回インタビューさせていただいたのはこの方!

門馬有沙(もんま・ありさ)さん
看護専門学校を卒業後、大学に編入。卒業後は急性期病院で2年間勤めた後、現在は医療系のIT企業・リタワークス株式会社で働いています。

現在のお仕事について教えてください。

門馬有沙さん(以下、ありさ):今は、リタワークス株式会社という、医療業界とNPO(非営利組織)業界のホームページ制作・寄付決済システム・地域医療連携システムを提供を行っている企業で働いています。
その中で私は、地域医療連携システムのチームに所属しているので、全国の医療機関の情報の更新やシステムの開発のサポートをしつつ、カスタマーサクセスとして地域医療連携室の方、事務の方、医療経営の方からのご要望・ご相談に日々対応しています。その他にも、これまでの看護学生・看護師の経験を活かして、毎月1回看護部長さんや看護学校の先生とのオンライン会議で入試や採用試験などのイベントにおけるホームページの対策・戦略を一緒に考えてながらホームページの運用サポートをしています。

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リタワークス株式会社のHPスクリーンショット/ありささんの関わるサービスの一つ「メディグル」の紹介

看護職を目指したきっかけを教えてください。

ありさ:私が看護師を目指したのは、幼い時から家族が亡くなる経験をしてきたことがきっかけです。小学校2年生のときには父親を亡くした経験や、一緒に暮らしていた祖父が長年病気で病院に入退院していた経験があったことや、周りの人から私の周りの人のことを気遣う・気にかけられる性格があったことから、周りの人に「看護師が向いているんじゃない?将来は看護師になったらどう?」と言われていたこともきっかけだったと思います。
その経験から、高校生になって今後の進路を考えた時に、「看護師」という職業が必然的に将来の仕事としての選択肢としてあり、これまでの自分自身の経験があるからこそより患者さんや患者さんの家族に近い立場で関わることができるし、社会にとっても自分はそこの仕事に就くべき!みたいな謎の使命感を感じながら、看護師を目指すことを決めました。

ー突然家族を亡くす経験をしてきた自分だからこそ、出来ることがあるんじゃないかと感じたんですね。

ありさ:そうですね、幼い時に身近な家族の人を亡くす経験は多くの人が経験していることではないと思ったことや、やはり看護師は安定的でお金にも困らないだろうという考えから、看護師の資格をまずは取ってみようと思いました。

学生時代はどんな学生でしたか。

ありさ:1年生で入学してからすぐ、なぜか3年生の社会人の先輩と仲良くなるきっかけがあり、その先輩と学校生活の話をしたり、休みの日に一緒に遊びに行ったりする機会が多くありました。3年生の先輩が卒業してからも、新しく入ってきた社会人の学生さんと話す機会が自然と増えていました。今考えてみると当時は、おそらく自分が看護師として働くイメージができていなかったので、社会人の先輩と話す中で看護師として働くってどんなこと?というヒントを得たかったのかなと思います。と同時に、自分の中で本当に看護師が自分のしたい仕事なのか、病院で働くということが自分に合っている仕事なのかということを学年が上がるごとに日々悩んでいる学生でした。

ー確かに同世代の子からは聞けない話がありますよね。学年が上がる度、看護師は違うかもと思ったのはなぜでしょうか

ありさ:おそらく、私の中で看護師の仕事が分かっていなかったんです。多くの看護学生さんが感じることかもしれませんが、看護学生はこれまでの学生生活とは違い、やること一つひとつの責任の重さや、やることの幅広さは想像以上に大変でした。私は焦った状況でたくさんのことをするのは好きではないので、実技テストではめちゃくちゃ緊張して失敗もすることもありましたし、実習も緊張してしまって患者さんに迷惑をかけてしまうこともあって「こんな環境で働いてるのは違うな、つらいな。」と思っていました。
ただ、「看護師の資格を取るために、頑張って学校に行かないと」「同じ学年の子ととにかく3年で卒業したい!」という思いで乗り切りました!

ーそこから編入に踏み切るきっかけはなんでしたか

ありさ:大学へ編入をしたいと思ったのは、もともと高校生の時から専門学校ではなく、大学に行ってみたいなと思っていたという単純な理由です!笑
大学受験の時に、私立の大学は学費が大きな負担となるため、国公立の大学を第1志望としていて、滑り止めとして専門学校を受験したのですが、高校時代に部活にのめり込み過ぎていた…ので、結果的に専門学校に進学しました。

専門学校に進学してからも、どこかずっと大学に行きたい思いはあり、専門学校の先輩が大学に編入していく様子を見ていたことや、看護学校に進んでから、助産師の職業にも興味をもったこともあり、編入を決めました。

大学の編入生活はどうでしたか?

ありさ:大学生活は、専門学校とは全く違う楽しさがありました。編入した大学は、学部生のうちに助産師と看護師の資格が取れる学校でした。そこに3回生から編入してからは、看護師の資格は既に持っているので実習などは行く必要がなかったので、他の3回生が看護実習に言っている間に大学卒業に必要な必修科目や一般教養的な部分の勉強をしていました。助産師コースに入っていたので、3回生の学部生の実習の間に一緒に授業を受けたり、4回生になってからは助産師実習の為にテストと実技練習に追われる日々でした。

ーありささんが必修科目を履修する間に、ほかの3回生はその間に実習に行き、4回生で合流する…と。

ありさ:そうですね。3回生の時は、大学1・2回生の子たちと授業を受けることが多く、その中でも専門学校にはなかった外国人の先生の英語の授業や第2言語の勉強をたくさんしました。また、大学内のバイトの1つで留学生をサポートするバイトをしていたこともあり、自分の知らない世界で生きてきた人達との出会いが楽しく、どんどん英語にハマっていました。

助産師のコースに入っていましたが、いろいろな家庭の事情なども重なり、助産師コースの実技・テストなどがしんどくなってしまい、助産師コースを4回生の6月、7月くらいで諦めました。そこから、自分の今後の進路はすごく迷いました。看護師として働くとしても大学生活は臨床現場から離れてしまっていたので、今後自分がどうするのか悩みましたが、専門学校と大学で大変な思いをしながら取った資格を活かしてまずは働いてみようと考えました。そこから大学卒業までの残りの生活で今、この学生期間に自分がしたいことを考え続けた結果、大学生活で一番楽しかった英語にもっと触れられる場所に以降と留学に行くことを決めました。そこからは、なんとか卒論を提出して、1月から卒業式直前までの約2ヶ月半の空いた時間で留学に行くことにしました。Alt="リタワークス 看護師"

留学した場所はアメリカのオレゴン州、ポートランドにある語学学校に行きました。自分でも今までこれ以上勉強したことないと思うほど、勉強し続けました。学校までの通学にかかる1時間もバスの中で常に学校のテキストを開いていて、宿題をしたり、単語の勉強をしたり、英語に触れ続けていました。
また大学のゼミの先生から、この機会に自分の書いた卒論の内容でアメリカの専門的な人に話を聞いてみるといいんじゃない?と助言をもらい、卒論の英訳を書くこともしていたこともしてみました。この英訳が思っていた以上に大変で、語学力が十分でない中で、全ての文章ではないですが、語学学校の先生と卒業論文の要約を何とか作成しました。また、語学学校の先生にも協力してもらいながら、アメリカの母乳育児に関わる支援をしている方とも実際にお話をする機会もあり、とても有意義な留学生活でした。

ーその時期じゃなきゃ出来ない経験、羨ましいです。

ありさ:そうですね、今しかできないと思うと頑張れました。高校時代もあまり英語をきちんと勉強していませんでしたが、1ヶ月ぐらいすると気づいたら喋れるようになっていて、周りの人の言ってることが、あっ!わかる、わかるみたいな感じになってましたね。
実は専門学校の時も一度アメリカへの海外研修が行ったことがあって、当時お世話になったホストファミリーにも会えたので、本当に楽しい生活でした。

今のお仕事に至るまでのキャリアを教えてください

ありさ:大学卒業間際まで留学に行っていたこともあり、もう一度海外に行きたいという思いが強く持ちながら、病棟看護師として働き始めました。
良い目標とは言えないのですが、自分自身の一番大きな目標が、2年働いて貯めたお金で、1年海外に滞在するということを決めていました!2年なんとか社会人・看護師としていろんな経験をしながら耐え抜いた後、退職をしたのが、2020年の3月でした。COVID-19が流行り始めた時期にぶつかってしまったにもかかわらず、既に仕事は辞めてしまっていて。さまざまな葛藤の末、留学でお金は貯めてたので、今焦って病院で働かなくてもいいと思い、一般企業への転職活動を始めました。

ー転職、転職活動する中でリタワークスに出会えたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

ありさ:転職活動をするとき、自己分析と転職をサポートしてくれるサービスを利用していました。約2か月間かけて、幼少期にどんな過ごし方をしていたか、自分の好きなことは何か、苦手なことは何か、いろんな面から分析しました。このサービスは企業を紹介してくれるわけではなく、自分で探して志望理由を一緒に整理してくれるサービスだったので、私は片っ端から気になるところを受けました。

自己分析を重ね、最終的には私の強みが医療に携わってきたことだと改めて思ったので、医療に関われる今の会社に行きつきました。

ーリタワークスに出会ってよかったですか?

ありさ:そうですね。看護師としての仕事との違いも大きくあります。看護師はその日の分の仕事を終わったら、あるいは他の人に引き継いだら帰れます。次の日に来たら、また新しい仕事が始まるのが当たり前でした。ところが一般企業は、締め切りを抱えながら仕事と向き合い続ける場面があります。しんどいなと感じることもありますが、自分のチャレンジしてみたいことを言ったらやらせてもらえる会社なので、今の会社に来てよかったなと思います。

やりがいを感じる場面を教えてください

ありさ:看護師は医療現場でしか働けないと思っていたのですが、現場での経験が生きているときにやりがいを感じます。
仕事では、看護部長さんや病院の医師と話すので、現場で働いているときには知らなかった世界の人と話すことができています。違う立場だからこそ話せることがあると思いますし、働いていた経験や現場を離れたからこそ気づいたことを踏まえて提案することで、喜んでもらえるのが嬉しいです。

ーありささんがお仕事をしていく上で大事にしていることは何ですか。

ありさ:私は自分が嫌に感じることをとことん嫌に感じてしまって苦しくなるタイプなので、自分がどれだけ楽しい状態でいられるかを大切にしています。やらないといけない仕事は決まっていても、どのような状態で取り組めばストレスを感じないかとか、自分の中から嫌だと思う気持ちが来ないかを考えるようにしています。自分が楽しく働けるように、自分で機嫌を保つことも意識しています。

今後チャレンジしたいことを教えて下さい。

Alt="看護師 リタワークス”ありさ:看護学生さんや、現場に出ることが不安な方、子育てのため短い時間しか働けない方と、WEBを通じてできる仕事をご一緒できたらなと思います。私は看護学生時代が楽しかったタイプではないので、少しでも楽しくなれるような機会・方法を提案できたらいいなと思います。看護師って楽しいよ、現場にこだわらなくても看護師であることを生かせるよ、と伝えたいなと思います。

ー今は、臨床に戻りたい気持ちはありますか?

ありさ:今は、自信は半分くらいしかありません。ちゃんと100%現場で働く覚悟を持ってから働かないと、たぶん、仕事を好きになれません。自分が仕事を好きじゃない中で関わる患者さんや家族の方にも申し訳ないですよね。

でも実は、3年以内ぐらいにはちょっと現場にも関わっていきたいなと思っています。今の会社で働いてから、やっぱり現場がすごく遠くなっているのを感じています。コロナの状況における医療現場のニュースを見ても、もう一般の人と感覚が一緒になりつつあることが、自分の中では嫌だなと思います。

今の会社にも100%関わるのではなく、少しずつバランスを調整していくことになると思いますが、病院と医療系の企業の間をつなぐ役割を担えたら楽しいかなと思っています。

ーきっと、サービスづくりにも役立つ面もあるのではないでしょうか。

ありさ:そうですよね。今、地域医療連携システムのサービスに関わる事が多いですが、そのシステムを導入している病院に、退院調整の看護師として週何回か働けたら面白いなと思います。実際に自分がサービスを使いながら、その支援システムの提供側もよく分かっている存在になれると思います。
今の会社にも、現場にとって優先度の高いサービスや、要らない機能がフラットに言える気がします。一ユーザーとして、一サービス側の人間として。できることがあるのではないかなと思います。

最後に、現役の看護学生の子に向けてのメッセージをお願いします

ありさ:ぜひ、看護師だけに関わらずいろいろなお仕事や人生、自分のやりたいことを考えてみてほしいなと思います。看護学校を卒業した当時、私は「助産師で働く、でも病院はちょっと嫌いかもしれない」と思いながら大学に進みました。大学編入したものの、助産師の資格は取ることはできなかった大学生活を経て、そこからまた留学をしようと思い、病院を退職し、今は一般企業に転職しています。特段ITスキルがあった訳ではないのに、気付いたらバリバリの医療系のIT企業にいました。

とっても濃い専門学校を卒業したから今の生活がありますが、振り返ると、看護学生だからといって、絶対に看護師にならなくてはいけないわけではなかったな、ということは今も思っています。看護学生の皆さんも看護師以外にも働ける場所はたくさんあると思いますし、これからもより看護師さんがいろんな働き方ができるようになる社会になると思います。
学生さんの中にもきっと、最終学年に近づくにつれ、《病院で3年間働いて、プリセプターも経験して、そこから転職活動…》という流れが当たり前と耳にするかもしれませんが、自分でやりたい仕事を選んでよいと思います。もっと看護師以外の仕事を知り、いろいろなことに目を向けることによって、「やっぱり看護師」と思えることも非常に価値があることだと思います。

インタビューの様子

ー看護学生の皆さんが勉強する環境は「こんな世界あるんだ」に出会いたくても出会いにくい環境だと思います。
ありささんから見て、外の世界を知るヒントはなんでしょうか。

ありさ:学生時代からいろいろな人と繋がることでしょうか。
学生時代に関わる人は同じ学年の学生さんで、就職してから関わるのも同じ病棟内の看護師や同期で…どんどん、社会的に視野が狭くなりやすいのが看護師の傾向でもあると思います。

今はTwitterやInstagram、ブログ記事など、たくさんのツールで情報発信している方がいます。ぜひそんな人たちとつながる機会を積極的に持って欲しいなと思います。
その他にもいろんな働き方をしている人を知るチャンスはたくさんあると思います。私も繋がりを増やすために、ダイレクトメッセージを送ってオンラインで話す機会を作ったりしたこともありました。ぜひ、自分の周りの友達や自分の職場の周りの人だけではなく、もっと幅広くいろいろな人と関わる機会を作ってみてください。

ーありがとうございます。
確かにダイレクトメッセージを送るのはかなり勇気がいることかもしれませんが、看たまノートの取材は一つの踏み台に、取材に関わってくれる子がいたらいいなと常々思っています。

ありさ:きっと、SNSで情報を発信している方々は、何か自分の思いを知って欲しいとか、何か自分の活動をもっと周りの人に広めたい想いがある人だと思います。少しお話をしてみたいです、と一歩踏み出してみることも良いかもしれません。

Twitterを中心にたくさん情報発信しているので、ぜひ皆さん気軽に繋がって下さい。また、リタワークス株式会社では看護学生さんのインターンも募集しています。看護師さんになっても、ちょっと医療現場を離れて医療系の企業で働きたいという思いがあれば、私にできることがあれば協力していきたいと思っています!お気軽にご連絡ください。

ありささんTwitter:https://twitter.com/monma_0519

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