【休学体験記】看護学生の休学期間中の過ごし方

皆さんは、大学や専門学校の休学を考えたことはありますか?現在、休学を考えている人は、休学期間中にどのような過ごし方をするといいのか悩んでいる人も少なくないと思います。今回は、実際に休学したハルちゃんに休学経験のお話を聞きました!

今回の記事はこんな人におススメ!

  • 休学するか悩んでいる人
  • 休学期間中の過ごし方を知りたい人
ハル
ハルちゃんプロフィール
現在、4年制大学の3年生。大学3年生に進級するタイミング(2022年4月〜2023年3月)の一年間を休学していました。現在は大学に復学し、助産師を目指して勉強しています。
目次

休学した理由を教えてください

ハル:休学した理由は、「将来、看護職として仕事をしていくか」を考える時間を設けるためです。大学生になって、看護や医療の領域以外で働く社会人の方々にたくさんお会いするようになり、世の中にはさまざまな職種や働き方があることを知りました。
また、私がみてきた社会人の方の働いている様子がとても楽しそうで、大学2年生のときに

「私は将来、看護職として仕事をして、楽しい人生を送ることはできるのだろうか」

と疑問を持つようになりました。

これからより実践に向けて学んでいく看護学に、自分のなかでの目的が見いだせなくなってきていました。そのため大学2年生終了後に大学を休学し、このまま看護職としての道を進むのか、別の道を進むのか、自分の中で答えを見つけることを決めました。

ー親や先生からの反対はありましたか?

ハル:ありました。まだ休学するか悩んでいたときは、親や先生からの反対に惑わされることもありました。ですが、話し合いや面談を重ねていくうちに、私の考えや想いを理解してくださり、休学に踏み切ることができました。

ー休学するときは学費は免除になるのでしょうか?

ハル:休学中の学費の免除があるか否かは大学によって異なりますが、私の大学の場合は休学期間中の学費免除がありました。私立大学では、授業料の一部を支払う必要がある場合や、授業料は免除でも在学費が必要になるケースなどさまざまあるようです。また、奨学金を借りている方についても、借りている奨学金の制度によって支給の有無が変わってきます。
ご自身が通っている大学の学費免除の有無や奨学金制度についても調べてみてください。

参考:https://job.mynavi.jp/career_tanq/articles/?id=326

休学期間中はどのように過ごしましたか?

ハル:休学を決めた当初、1年のスケジュールは決めておらず、1週間先の予定もわからない状態でした。4月から7月までの3ヶ月間は、空いている日はアルバイトを入れたり、Peatixなどを用いながら興味のあるイベントを探し、さまざまなジャンルの人の話を聞いたりしていました。

他にも、当時所属していたコミュニティで行われていたイベントのお手伝いのため、一人暮らしの住居がある熊本を拠点に全国各地へ訪れていました。コロナも落ち着いてきていたので今の時期がチャンスだと思い、1週間ほど海外へ行き、観光やイベントにも参加していました。

そして、4月からいろんなイベントに顔を出していく中で繋がったコミュニティナースの方々にご縁をいただき、7月からは島根県へ短期移住しインターンを始めました。7月から翌年3月までの9ヶ月間、インターンを続けました。

インターンで学んだことを看たまノートの記事としてアウトプットをしていました。ぜひご一読いただけると嬉しいです!

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※コミュニティナースとは…

コミュニティナースは、職業や資格ではなく実践のあり方であり、「コミュニティナーシング」という看護の実践からヒントを得たコンセプトです。

地域の人の暮らしの身近な存在として『毎日の嬉しいや楽しい』を一緒につくり、『心と身体の健康と安心』を実現します。その人ならではの専門性を活かしながら、地域の人や異なる専門性を持った人とともに中長期な視点で自由で多様なケアを実践します。

実践の中身や方法は、それぞれの形があり、100人100通りの多様な形で社会にひろがり始めています。

(コミュニティナースカンパニー株式会社 ホームページから引用)

ー生活費はどのようにやりくりされていたのですか?

ハル:7月までの期間は、アルバイトをしながら移動費や生活費をやりくりしていました。7月からも、有償のインターンとしてお金をいただきながら働いていたので、いただいたお金の中で生活費などを調整していました。正直、貯金はあまりできていなかったのですが、将来の自分への投資だという気持ちで、必要だと思うお金は使うようにしていました。

休学期間中に大切にしていたことは何ですか?

ハル:休学期間中は、『興味のない分野にも足を踏み入れてみる』ことを大切にしていました。自分が今まで避けてきたものの中にこそ、将来を考えるうえでのヒントや新しい自分を発見できるかもしれないと考えていました。コミュニティナースでのインターンもその一つです。
私は、今まで地域医療や在宅看護領域にあまり関心がなかったのですが、何かヒントが見つかるかもしれないと思い、足を踏み入れてみました。

結果的に、踏み出してみたコミュニティナースでのインターンを通して、看護学を学んでいくことの意義も見出すことができ、これからの人生において自分の指針となる考え方やたくさんの出会いに恵まれました。

どうして復学を選んだのですか?

ハル:コミュニティナースに出会うまで、看護は病院だけにしか存在しないもの、看護職しか使えないものだと思っていました。
しかしコミュニティナースでのインターンを通して、看護がスーパーやコンビニ、公園、ガソリンスタンドなど、地域のさまざまな場所や人によって用いられている現場を目の当たりにしました。
今まで自分が大学で学んでいた看護は、病院だけで使える知識ではなく、日常生活のいろんな場所で使える汎用性の高い学問だということを知り、看護学の奥深さを実感しました。

“学問としての”看護だと捉え直すことができ、「大学でもう一度学びたい」と復学を決意しました。

こうしておけば良かったと思うこと

ハル:休学期間中の学びや感じたことをもっと記録として残しておくことです。インターン先の先輩方にもアドバイスをいただきながら日誌をつけていたのですが、なかなか続けることができず、日々の学びを言語化することが習慣化できていませんでした。

休学期間中に限らず、毎日ひと言でも今日の記録を残しておけると、成長を可視化させながら蓄積できるのではないかと思います。

休学に迷っている看護学生にメッセージをお願いします!

ハル:看護学生は特に休学を選ぶ人が少数なので、“休学”という選択に迷っている人も多いかと思います。休学することで学年も一つ下になりますし、私も同級生の友達と離れることに不安はありました。しかし、今は復学して一つ下の友達と一緒に勉強に励むことができていますし、休学期間中のかけがえのない学びがたくさんあったので、結果的に休学を選んで良かったと思っています。

休学の理由は十人十色だと思いますが、休学期間中にひとつでも目標を決めて過ごしてみると、有意義な時間を過ごすことができるのではないかと思います。みなさんの勇気ある決断を応援してます!

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