さて今回は浜松市内の訪問看護ステーションにお邪魔してきました。なぜ静岡でインターンなのか?については前回の記事をご覧ください。
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さて、私はカンファレンスを見学したくて、週に一度のカンファレンスがある日を選びました。
まずは朝からカンファレンスに参加。
ここでは、新しい利用者さんの様子の報告や、その週に亡くなった利用者さん、介入方法に迷っている方、インシデントなどの報告、連絡、相談がなされました。
介入に悩んでいる職員は、カンファレンスで議題として全体に困っている点を投げかけ、ひとりの職員で抱え込まないようあーだこーだと複数人で意見しあい、方針を決めていきます。
しかし、20人ほどの輪のため、ほとんど言葉を発さない人もいました。意見を言うのはやっぱりベテランの方ばかり…
職種を超えた人選はそのままに、もう少し人を絞って検討した方が効率的なのでは?と思っていましたが、全員でやることにも意義はあるようです。
というのも、
ひとりの利用者さんに関する情報はみんなで共有することができているということが分かったからです。確かに電子カルテで全員が情報を見られるようになっているところは多くあります。
しかし訪問後、帰ってくると看護師もOTも関係なく、
「〇〇さん、どうだった?」
「いやぁ、よかったよ。でも今日は奥さんの機嫌が…」
「私が思うに、あそこは〜」
といったような会話が繰り広げられるのです。
スタッフみんなで利用者さんのことを気にかけ、関わろうとする姿勢は素晴らしいと思いました。ただ、先程述べたように大人数でのカンファレンスでは、若手の人は発言しにくいという問題があります。全員で共有する良さと、若手も発言しやすい場づくりの境目が非常に難しいのだと感じました。
YOUはどうして訪問看護へ?
このステーションではひとり1日5軒まわります。多い日は6軒まわりますが、それが連日だとヘトヘトなのでだいたい5軒なんだとか。
今回私は4軒ついてまわりましたが、それだけでもうぐったり。
そんな訪問の合間に、同行させていただいた職員さん、お昼ご飯にお邪魔させていただいた職員さんに伺ったお話をご紹介します。
Q.どうして訪問看護の道を選んだのですか
「家に帰りたいのに帰れない人を支援したかったから。退院した人がどういう風に過ごしているんだろうと思ったし、外来ではわからないから。」
「その人らしく生きれていることを実感できるから。」
「復職のひとつの手段として選んだ。病院に戻るには勇気がいるが、訪問ならやれそうだと思った。」
Q.訪問看護のよさとは?
「生活者としての利用者さんをアセスメントして、身の回りの環境を整えていくこと。それが直接目に見えるのがいい。」
看護師の采配による部分が大きいということや、病をかかえつつ在宅で過ごす方を生活者として捉える視点が強調される部分が大きな特徴であり、魅力のように感じました。
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私が同行させていただいたOTの方は、
「うちでは、看護師もPTもOTも、一定のベースラインまではみんなが同じレベルのケアができるようにしている(ストレッチなど)。」
「同じ人を訪問しても、職種によって見る視点はもちろん違う。ただ、役割の境界や、差別化するのが良いことかなど、悩むところはある。」
ともおっしゃっていました。
「最近は看護師を減らす代わりにPTとかを充実させている訪問看護ステーションが増えているけど、それを訪問看護と呼んでいいのかなど議論はあるよね」
そんなOTのお姉さまがオススメしてくださった雑誌がこちら。
なぜか看護師さんはあまり読まないそうなのですが、訪問看護についておもしろい内容に溢れているそうです。
なかでもイチオシは2013年8月発売の「摘便とお花見」の回だそうで。
なにそれ…
語の破壊力抜群…
バックナンバーを遡ることができれば、図書館でお取り寄せしてみようと思っています。
百聞は一見に如かず
さて、インターンの様子の紹介から逸れましたが、
今回参加してみて思ったこと・分かったことは、
・行ってみれば、現場の様子がよくわかる。
特に病院よりも、職員の方と同じ目線で患者さんとの関わりを見ることができる。インターンの立場でありながら一緒にケアに参加できることが嬉しかったです。
・新卒で訪問看護に進む人も増えているらしい。
最近では、病院での経験も大切では?という見方から、半年間だけ研修として系列の病院に勤めることもあるんだとか。そんな新卒情報も直接聞けるのもいいですね。新卒の方がいらっしゃるステーションなら、なぜいきなり訪問看護を選んだの〜?なんて話が聞けるかもしれません。
・訪問看護での、看護師の役割ってなんだろう?ということ。
ぶっちゃけると、点滴以外は看護師でなくとも、できることが多いと思ってしまいました。ベースラインはそのままに、看護師だからこそ利用者さんのためにできることってなんだろう、ということを考えていきたいです。
多職種で関わるからこそ、それぞれの色をほどほどに主張してもいいんでないかなあと感じました。多職種である意味がほしい!
こんな具合です。
もちろん、お世話になる事業所によって、雰囲気など変わってくると思います。就職したいとか関係なく、少しでも気になったら足を運んでみることが一番だなと実感したインターンでした。
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