看たまノートを通じ、のむらななこが描く看護業界の未来

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Slackコミュニティ「看たまたち」の運営メンバー募集には、多くの方々の参加申し込みをいただきました。本当にありがとうございました!

今回は、私が看たまノートを立ち上げようと思ったきっかけや、看たまノートを通して私が思い描いている未来のことなどを、改めて綴っていこうと思います。少し長い文章になっておりますが、最後までお読みいただけますと幸いです。

学生の思考停止「これはまずい」

看たまノートを立ち上げようと思ったきっかけは、大学1年の後期の時に受けたキャリアデザインの授業でした。授業には医学部だけでなく、工学部や教育学部など様々な学部の学生がいました。

みんなで将来の職業やキャリアを考える中で、医学部や教育学部の資格ありきの職業を選択する子たちは、「医者や看護師、教師になるのが当たり前」でした。たくさんの仕事やキャリアを知って、自分の将来を考える授業なのに、考える機会すら放棄している「思考停止」の状態だと思ったんです。「これはまずいな」と

そもそも私が岐阜大学の看護学科に入ったのは、高校生の時から看護師の生き方・働き方に関心を持っていたからです。高校1年生の時、高校側が主催で、大学や専門学校でどんな勉強したいかを考えるイベントが開催されました。医療に興味があった私は、医療系の専門学校のスタッフさんに話を聞きました。

スタッフさんは「看護師は様々な理由で退職してしまう人が多くて、全国で看護師の数は不足しているんです。ぜひウチの学校で勉強して看護師になってみませんか」と軽いノリで私に言ってくれました。私はその言葉にモヤモヤを感じました。でも、モヤモヤの理由はわかりませんでした。

時は流れ、高校の卒業研究に取り組む時期になりました。研究テーマを考えていくうちに、専門学校のスタッフさんの言葉にモヤモヤした理由をふと振り返ってみると、看護師の離職率改善に向き合わず、看護師を育てようとしている姿勢にモヤモヤを感じていたと気づいたんです。

看護師の生き方・働き方に向き合う

当時のレポート

看護師はどんな理由で離職し、どうすれば日本は看護師不足から脱することができるのか。研究テーマを決めた私は早速、さまざまなアンケートをかき集めました。離職の理由として多かったのは、結婚や出産・子育てです。また、この離職に対し、各病院では育休や時短勤務、院内保育の制度で対応しようとしていることを知りました。

そこで、実際に制度がどのように生きているかを知るため、制度を活用し職場復帰した看護師さんにヒアリングさせていただきました。ヒアリングでは、制度を活用しにくい雰囲気がある・制度がうまく浸透していない可能性が浮かび上がりました。

一方で、看護師の復職支援をしているナースセンターが各病院の制度や施設を把握しているのか確認したいと思い、ある県のナースセンターにお話を伺いました。すると、どの病院に院内保育があるのかを把握していないことが分かりました。

これはなかなか根深い問題だと思いました。マッチングの問題もありそうだし、既存のアンケートもふまえると働き方や人のマネジメントの問題もありそう。ただ、現場の人たちが声を上げても、こうした現状を変えるのはなかなか難しそうだなと思いました。一方で、高校生の時にこの問題を知った私だからこそ、「看護師の生き方・働き方に向き合いたい」と使命感を持つようになりました

こうした経緯で大学に入ったので、キャリアデザインの授業で、資格ありきの職業に進む学生こそ、思考停止になることが「まずいなぁ」と直感的に思いました。

Twitterを見ると、職場に対して不満を持ったまま働いている人もいて、楽しくなさそうだなと思いました。自分に合った働き場所を選べてなかったり、自分らしい生き方・働き方を考える余裕がなかったりして、日々の生活に追われているんだと思いました。学生時代も同様です。学科の先輩たちを見ると、目の前の実習や勉強に追われていて、就活の時期になって初めて「看護観って何!?」「なんで看護師になりたかったんだっけ」と考えるのです。

高校時代から取り組みたいと考えていた離職の問題と、学生〜社会人のキャリアの問題がぼんやりと繋がって見えてきた私は、看護学生に対し、将来やキャリアを考えるきっかけをつくりたいと思いました。

Alt="看たまノート 野村奈々子"情報発信のツールを考えていたところ、「ヒダスト」という飛騨地方のかっこいい大人のストーリーを伝えるWEBメディアを運営していた大学の先輩が、「WEBメディアはどう」とアドバイスしてくださいました。WEBメディアが何かよく分かりませんでしたが、WEBメディアを立ち上げることにしました。「看たまノート」誕生の瞬間です

最初はとにかく様々なキャリアや、選択肢に触れる機会を知ってほしかったので、面白いキャリアを歩んでいる先輩看護師のインタビュー記事や、看護師や学生が主催するイベントを紹介する記事を掲載していました。海外にも興味があったので、青年海外協力隊として海外で活動している日本人看護師さんに、海外の医療事情を紹介する記事を書いていただきました。

週に1〜2本のペースで1年ほど記事を上げ続けましたが、なかなか読者の反応は見えませんでした。このまま続けていて意味があるのかなと落ち込むこともありました。ただ「絶対に必要だ」という確信はあったので、方法を変えながら勉強やテストの合間に記事を書いては投稿、部活やサークルの合間に記事を依頼しては投稿、を繰り返していました。

これらのストックに加え、コロナ禍でのイベントの開催や友人の協力を得て書いたSEO対策用の記事などが効き始め、WEBメディア公開から1年以上経過してから、少しずつアクセスしてくださる方が増えていきました。アクセスを解析したグラフを見ると、1年以上もがき続けた地獄のような停滞期はぺったんこです。GUのパンプスか。今でもグラフを見ては初心にかえります。

看たまノートを通じて看護業界に一筋の光を

大学に入った当初は「看護業界を変えたいけど、未来は薄暗そうだし、看護業界に白衣の天使なんているわけがない」と思っていました。

その言葉に対し、今お世話になっている病院の院長は「世界を変えたいと思っているなら、白衣の天使は嘘だと思ってはいけない。楽しく働きたいなら、笑顔あふれる現場を作りたいと思っているなら、自分がそれを一番に信じなさい」と言ってくれました。その通りだと思いました。今は、看たまノートを通じて出会ったかっこいい看護職の方や企業さんを通じて、臨床に出たいと思えるようになりました。

看たまノートのミッションは「看護職が、卒後10年後も『今が一番楽しい』といえる世界をつくる」です。「学生の時が一番楽しかったな」と振り返る看護職の方をひとりでも減らして、「今が一番輝いていて、楽しく働いている!」と言える人を増やしていきたいです。

ちなみに、看護資格の生かす・生かさないに関わらず、看護職であることをアイデンティティとして誇りに思える世の中になれば言うことはありません。(こんな人のことだよ!というインタビュー記事は、また追々掲載したいと思っています!)

また、私は看たまノートに、未来の看護業界の旗振り役であって欲しいと思っています。「この方向に進めるとみんながハッピーじゃない?」と旗を振りながら、一緒に看護業界の未来を考える仲間をたくさん増やし、事業の展開も、政策提言も出来るようになりたいです。

今後も看たまノートを通じて、皆さんに役立つ記事や私の想いを込めた記事を作り続けていきますので、よろしくお願いします。

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