【完全版】先輩看護学生が語る！就活で差がつく面接の質問を４９個ご紹介

看護師として働くために、国家試験の前に待ち受けているのが看護師採用試験です。
一般的に職員の採用試験は最終学年の６～９月に行われます。小論文を課される病院もありますが、何より面接は多かれ少なかれ誰しもが緊張するものですよね。

最近読んだ本にはこんな内容が書いてありました。

（要約）ありのままの自分も大切ですが、それがそのまま通用するわけではありません。面接官に「私を理解して！」と望むより先に、「私はこの病院にとってどれだけ使える人間か」ということを考えなくてはいけません。そして、それを上手に相手に伝えることも必要です。
だからこそ、まず自分を客観的にみて、知ること、長所と短所を分析しておくことが大切です。

江原啓之　「スピリチュアル・ジャッチ」より

なるほど、
返答に正解はありません。しかし、面接に備えて自分を分析しておくことが、就職面接では必要不可欠なのですね。

面接で、思う存分自分の力を発揮するために、まずはどんな質問が来るのかを知っておくことが大切です。

今回は、看たま独自で全国の看護学生を対象に行ったアンケート（２０２０年３月実施　回答数２００人以上）からの意見も参考に、面接の質問の定番から「こんなことも聞かれるんだ！」という質問まで、最新の情報をお届けします！！

この記事では、なんと４９問もの質問を実際に質問形式で紹介していくので、一つひとつの質問に対して自分だったらどう返答するか考えながら、”自分”について分析する機会にもしていただけたら幸いです！

それでは、張り切って行ってみましょう!

最初は、アンケートでも「これ聞かれた！」という意見が多かった、王道質問から。

志望動機に関する質問

●志望動機を教えてください

王道中の王道です。
実習でお世話になったときのエピソードなど、その病院を志望する理由をはっきり伝えられると良いでしょう。

●他の就職先の選考状況は？当院は第一志望ですか？

併願であっても、当たり前のことなので正直に伝えましょう。学校と実習病院・附属病院との結びつきが強い場合、実習病院を選ばなかった理由や、附属病院を選ばなかった理由についても質問される場合があるようです。

●当院で何をしたいですか？

何か画期的な取り組みを言う必要はありません。自分のどんなところがその病院に向いているかを述べられると、より良いでしょう。

●希望の科はありますか？

その科にした理由（インターン、実習でこんな経験をしたなど）
無い場合は、どの科でも精一杯働くという強い意志を示すと良いでしょう。

看護に関する質問

●看護師になろうと思った理由を教えてください

理由は人それぞれで良いです。
看護師として、どんなことがあっても、仕事を続けていける覚悟はあるかを見るという意図もあるようです。

●理想の看護とはどのようなものですか？

目標を持って成長しようという意思があるかが問われる質問といえます。
どんな看護師になりたいか目標をもっておくことは大切。
認定看護師を目指している人は資格取得に関する話をするのも良いでしょう。

パーソナリティに関する質問

●自己PRをしてください

自分をアピールできるチャンスです！
自分を表すようなエピソードや周りからどう言われるかなどアプローチの仕方は様々です。自分の自己分析をして予め用意しておけば、しっかりアピールすることができますね！

●あなたの長所は何ですか？

いろいろと述べるよりも、一つに絞ってエピソードなども交えながら具体的に話した方が面接官の印象に残りやすいようです。

●アルバイトをしたことがありますか？
●リーダーをしたことがありますか？

”社会”や”仕事”の場で協調性を持ちつつ働いてきた経験があるかという質問ですね。

●休日は何をして過ごしますか？

「何もせず昼まで寝て、深夜はゲームをします。」というのは、事実だとしてもあまり好ましくない返答といえます。
時間がある休日だからできることや自分の趣味などについて話しましょう。

●あなたのストレス解消法を教えてください

この質問は意外に聞かれることが多いようです！特に看護師として働き始めたばかりの頃は、体力的にも精神的にもストレスを感じることが多いかもしれません。自分の中で決まったストレス解消法を持っていることは仕事を続けていくためにも重要視されているのかもしれませんね。
メンタルヘルスについての意見を求められた先輩もいたようです。

●特技や趣味は何ですか？

ユニークな特技や趣味を持っていると、そのことについて会話が弾み、自分らしさを発揮できますね！
ユニークでなくても例えば次のように、会話が少し発展する話題だと良いですね！

●学生時代に力を入れたことを教えてください

サークル、アルバイト、ボランティアなどなど、取り組んだことを具体的に話しましょう。それがどのように自分の力になったか、社会人として、看護師として、今後生かしていこうと考えているかも付け加えられると◎

●サークルではどんな活動をしていましたか？

もし、サークルに参加していなかったら、その分の時間何はをしていますか？
アルバイト？趣味？できるだけ「何もしていません。」という回答はやめておきたいですね。

●仕事で生かせる強みは何ですか？

サークルやアルバイトで培った力、自分の得意なことなど、自分の強みを堂々と伝えましょう。このとき、サークルやアルバイトで直面した課題に対して、どのように乗り越えたか・そのような力がついたかをエピソードを交えて伝えられると、説得力が120％上がります。

ここからは、「こんな質問されるのか！！」という質問を中級編・上級編に分けてご紹介。

面接本番でいきなり”びっくり質問”をされることがあります。そんな時、すぐに自分が思っていることをしっかり答えられますか？

まだまだ戦いは長いです。お茶を飲んで、一息ついたら、
さあ、次へ行きましょう！

中級編

パーソナリティに関する質問

〈男性看護学生に対して〉
●まだ女性社会ですが、周りとどう付き合っていきますか？
●どうして男性で（悪い意味でなく）看護師になりたいと思いましたか？

小さなことでも気をつけていることやきっかけがある人はそれを堂々と言うと良いでしょう。
特にないという人は、へんに飾らず、普通のことをしっかり言いましょう。

●結婚や出産をする場合、仕事を続けるつもりですか？

これはぜひ、聞かれた際は「現在働いているスタッフの方はどうされていますか？」と質問で返したいところ。

●これまでに、一番◯◯だったことを教えてください
●最近◯◯だったことを教えてください
感動した・怒った・嬉しかった・悲しかった・笑った・悔しかった・感謝されたこと

これは思い出すのに時間がかかりそうなので、今思い出しておくと良いです。
この場面で、実習中の出来事を言えるとさらに印象GOODですね！

●周囲からどんな人だと言われますか？

分からなかったら、家族・友達に聞いてみましょう。家族から見た自分と、友達から見た自分が異なるなど、面白いかもしれません。
面接対策だけでなく、自分の将来を考えていく際にも他己分析は有効です。

●挫折した経験はありますか？

大きな挫折の経験がない場合でも、失敗や大変だった経験から学んだことを言えると良いですね。

●苦手なことや短所はありますか？

自分を客観視して分析できているかという観点で“自分の短所を知っているか、それをどのように受け入れているのか”は重要なポイントです。
思いつかない人は、少し勇気がいるかもしれませんが仲の良い友人や家族に聞いてみるのもありです。

●自分が嫌なやつだなと思う瞬間はありますか？どんなときですか？

この質問も短所の質問と答える内容は同じで構いませんが、このような聞かれ方もあるようです。自身の短所についてのエピソードも一つ思い出しておきましょう。

●苦手な人とはどのように接しますか？

普段の生活で、ちょっと合わないなと思う人とどのように接していますか？

●嫌だなと思うことはどんなことですか？

好きなことはポンポン出てくるけど、苦手なことをわざわざ考える時間ってあまりないですよね！
実は、嫌いなことは“自分”を表現する重要なポイントです。これを機会に“自分”について考えてみましょう。

●自分を動物に例えると何になりますか？

イヌ、ネコ、ライオン、カバ、ウサギ、サル、イルカ、ヒツジ、ゾウ、キリン、ラクダ…アフリカオオコノハズクなど、なかにはマニアックな動物も！？

●あなたの家族はどんな人ですか？

私って親に似てるなと思うことが最近よくあります（笑）
その人が育った家庭や環境はその人の人間性に深く影響しますよね！家庭の環境は人それぞれで、多かれ少なかれ不満や批判ももちろんあるでしょうが、面接ではポジティブな側面を言えると良いです。

●目標としている人は誰ですか？

看護に関係ないことでも大丈夫です。その人のどの部分を尊敬していますか？それを明確に伝えて、自分が何を大切にしていて、将来どのような人になりたいのかを示したいところです。

●２４時間の使い道を教えてください

朝、目覚めるとお財布の中には２４時間も入っている。これをどう使うかはあなたの自由。

「アルプスの少女ハイジ　心を照らす１００文」より

自分がどのように一日を送っているのか改めて振り返ってみましょう。
これを機に、より有意義な時間の使い方がを見つけられるかも。

●英語（外国語）はどのくらい話せますか？

英語はこれからの時代欠かせませんよね。
海外に行った経験のある人や、英語に関わる活動をしていた人などは、その経験が話せます。

●体力に自信はありますか？

はい、いいえで終わらせるのではなく、プラスαで付け足して述べたいところ。

志望動機についての質問

●当院にどんなイメージがありますか？

しっかりリサーチして、準備しておきましょう。

●その大学にした理由を教えてください

病院ではなく、大学や専門学校を選んだ理由も質問されるようです。

●附属病院に行かなかった理由を教えてください

大学などの附属病院がある人は、聞かれるかもしれません。

●夜勤は大丈夫そうですか？

体力面、精神面でも健康であるアピールをしましょう。

●年配の方と交流を持った経験はありますか？

祖父母がいる方はその話を。大学の実習などで一度はデイサービスなどの経験をしたことがあるのではないでしょうか？

●あなたの今の課題は何で、またそれをどうやって克服していきますか？

こちらも自分をしっかりと見つめ、分析する能力があるかを見る質問です。
必ずしもマイナス面を述べる必要はありません。その課題をより改善するためにどのようなプランを立てて取り組んでいきますか？

最近のニュースに関する質問

●最近気になったニュースを教えてください

話題になっていることでも、逆に誰も知らないようなことでも面白いですね。
社会人としてある程度の社会情勢や情報は知っておくことは大切です。

●日本の高齢化問題についてどう考えますか？
●新型コロナウイルスの流行についてどう考えますか？

医療現場では大きな問題です。
このような医療や命に関わるようなニュースは聞かれることが多いでしょう。概要とともに、自分の感想意見も述べられるようにしておきましょう。

上級編

●社会人として何を1番重要視し、今後どのように振る舞いますか？

“社会人として”と言われると構えてしまいますが、特に仕事をする上で大切にしたいこと（自分の行動に責任を持つ、感謝の気持ちを忘れない、常に相手の立場になって考えるなど）を答えると良いです。

●方向性が違う２つの意見があった場合どう対処しますか？

様々な方法がありますね。

●患者様から無理なことを言われたときどう対応しますか？

実際の現場ではよくあることのようです。

●あなたの性格をあらわすエピソードを教えてください

これは予め考えてないとなかなか話せないですよね。

●スマートフォンのこの機能の使い方を私に説明してください

スマホ世代のあなたなら詳しいはず！

●今まで利用したサービスで最も印象に残っているものを教えてください

例えば、デリバリー、ネットフリックス、スマホのアプリでも様々なサービスがありますね！

●当院の課題は何だと思いますか？

・・・
これは返答するのが躊躇される質問ですが、自分の考えを示し、自分が加わって解決していくという姿勢を見せられると良いでしょう。

●質問したいことはありますか？

え、逆に？！
「そんな質問されるとは思っていなくて頭が真っ白になってしまいました。」という意見もありました。
その病院のことを調べているときに疑問に思ったことは書き留めておくと良いかもしれません！些細なことでも構いませんが、この場面で質問ができると、本気でその病院のことを考えているということがより伝わりやすいですね。

（要約）面接では、実力や経験自体よりも”印象”が物を言います。印象は、立ち居振る舞いが大きな要素です。付け焼刃ではダメ。その意味では、日頃の生き方が何より大切といえるでしょう。

江原啓之　「スピリチュアル・ジャッチ」より

面接の時だけ頑張れば良いというわけにはいかないようです。

いかがでしたか？面接対策の参考になれば幸いです！
面接で発言することが本当に自分の言葉となるように、また、好印象を与えるためにも普段の生活から行動や心持ちを意識して過ごしましょう！